猫でもわかる 秘密の英語勉強会

1分で覚える「seem to 〜」の意味と使い方

今回は英語フレーズ「seem to 〜」の意味と使い方を勉強しよう。

seem は「見える」だったかな。「見る」とは違うんですよね?

そうだね。話し手の主観として「〜のように見える」ということ。

Seem to  の意味と使い方

 

 

「〜のようだ」「〜らしい」

seem to 〜 は「〜のようだ」とか「〜らしい」という意味。

たとえば「彼は〜だ」というのではなく、「彼は〜のようだ」のように話し手の主観を表現するフレーズだね。

以前勉強した look like 〜 に似ていますね。

そう、look like 〜 は「〜のように見える」なので、たとえば He looks like a monkey. なら「彼は猿のように見える」となる。

彼が何かを見ているのではなく、彼が猿のように見えるということ。

今回の seem to も話し手の主観を表すフレーズとして使えるよ。to の後には動詞の原形を置いて使う点にも注意。

 例文
[1]

This tool seems to be unavailable.

この道具は使えないようだ。

[2]

He doesn't seem to understand the situation.

彼は状況を理解していないようだ。

[3]

You seem to like fruit.

果物がお好きのようですね。

[5]

Nobody seems to know how to use this machine.

誰もこの機械の使い方を知らないようだ。

このように seem to 〜 は「〜のようだ」「〜らしい」という意味になる。

また、次のように It seems that ... の形に書き換えることもできる。

 例文
[6]

It seems that nobody knows how to use this machine.

誰もこの機械の使い方を知らないようだ。

過去形の場合は以下の通り。

 例文
[7]

He seemed to be honest.

彼は正直であるように見えた。

[8]

Nobody seemed to know how to use this machine.

誰もこの機械の使い方を知らないようだった。

[9]

It seemed that nobody knew how to use this machine.

誰もこの機械の使い方を知らないようだった。

単に過去形にしただけでしょ。これは簡単。

では次は、「seem to + have + 過去分詞」の意味と使い方を見てみよう。

「seem to + have + 過去分詞」

「seem to + have + 過去分詞」は「〜だったようだ」とか「〜だったらしい」という意味。

まずは例文を見てみよう。

 例文
[10]

You seem to have gained some weight.

少し体重が増えたようですね。

[11]

He seems to have been sick.

彼は病気だったらしい。

過去形の seemed to 〜 とどう違うんですか?

たとえば [例文10] は seem が現在で have gained はそれよりも前の「時」を表しているんだよ。話し手が見ているのは「今」で、体重が増えたのはそれよりも「以前」ということ。

[例文11] は、「彼」が病気だったのは過去のことで、話し手が見ているのは現在だね。

過去形の例文 He seemed to be honest. 「彼は正直であるように見えた」の場合は、話し手が見たのは過去でそのときに彼が正直に見えたという意味だね。

「seem to + have + 過去分詞」では時間のズレが生じているんですか。

そういうこと。では次の例文はどうなる?

 例文
[12]

He seemed to have been injured in an accident.

彼は事故で怪我をしたようだった。

seemed が過去形だから、これは話し手にとって過去の話ですか?

そう、そして have been injured は seemed より前の「時」を表しているので、彼は怪我をしていたように見えたということだね。

話し手にとっては過去の話で、「彼」が事故で怪我をしたのはそれよりさらに過去のことなのか。