今回は英語フレーズ「anything but 〜」の意味と使い方を勉強しよう。
but は「しかし」だから anything but 〜 は「何か、しかし〜」かな?
いや、このフレーズの but は「しかし」ではないんだよ。
「決して〜でない」
anything but 〜 は「決して〜でない」という意味。
このフレーズの but は「〜を除いて」とか「〜以外に」という意味で使われていて、anything but 〜 は「〜を除いた何でも」のような意味になる。
たとえば He is anything but a singer. なら「彼は歌手以外の何かだ」、つまり「彼は決して歌手などではない」となるよ。
but にそんな使い方があったんですか。
I'm anything but bright.
私は決して頭が良くない。
He is anything but diligent.
彼は決して勤勉ではない。
My English is anything but good.
私の英語は決してうまくない。
I will do anything but that.
そのこと以外なら何でも致します。(それだけはできません)
このように anything but 〜 は「決して〜でない」という意味になる。
but が「〜を除いて」「〜以外に」という意味で使われているのがポイントですね。
そうだね。また、否定文で anything but 〜 を使うと意味が変わってくるよ。
(否定文で)「〜以外何も(...ない)」
否定文では「〜以外何も(...ない)」と言う意味になる。
たとえば I can't see anything but you. なら「私はあなた以外何も見えない」となる。
I can't see anything だけなら「私は何も見えない」となるけど、but you 「あなた以外」が続いているので「あなた以外何も見えない」、つまり「あなたしか見えない」となるよ。
but 〜 が続くことで意味がかなり変わりますね。
I can't speak anything but Japanese.
私は日本語しか話せない。
I can't do anything but look at it.
私はそれを見ることしかできない。(それを見ること以外何もできない)
He’s not interested in anything but physics.
彼は物理以外に興味ない。
[例文7] は『ビッグバン★セオリー』の台詞から。「物理を除いて何も興味がない」ということだね。
物理だけに興味があるということですか。
そう。このように but 〜 が続くことで意味が大きく変わるので、ちゃんと最後まで英文を確認するように注意。
リスニング試験だと混乱しそうだな。
[7] ビッグバン★セオリー