猫でもわかる 秘密の英語勉強会

1分で覚える「be supposed to 〜」の意味と使い方

今回は英語フレーズ「be supposed to 〜」の意味と使い方を勉強しよう。

この be supposed to 〜 は日常的によく使われていて、頻繁に目にするフレーズだから覚えて損はないよ。

映画の台詞でもよく使われていますね。

「〜することになっている」「〜するはず」

be supposed to 〜 は「〜することになっている」とか「〜するはず」という意味。規則などで決まっているとか、そうするべきだ、本来はそうするものだ、ということ。

決まりごとですか。

そう。ニュアンスの違いでいくつかのパターンがあるから、例文を見ながら確認しよう。

まずは、規則、義務、約束などによって「〜することになっている」「〜するはず」という使い方。

 例文
[1]

You are supposed to hand in the report by tomorrow.

明日までにレポートを提出することになっている。

[2]

You are not supposed to smoke here.

ここでは禁煙です。

[3]

Everybody is supposed to wear a tie at the party.

そのパーティーでは全員ネクタイを着用することになっている。

このように、決まりとして「〜することになっている」という意味になる。[例文1] の hand in は「〜を提出する」という意味ね。

次は、期待に沿うために「〜することになっている」「〜するはず」という使い方。

 例文
[4]

She is supposed to be good at cooking.

彼女は料理が上手なはずだ。

[5]

What am I supposed to do?

私はどうすればいいのですか?

[6]

I'm supposed to start work here today.

今日から勤めるんですけど。

[例文6] は映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』で主人公が新しい職場に来たときの台詞。

「今日から勤めることになっている」ということですね。

次は、過去形で使って「〜するはずだった (のにしなかった)」という意味の例文。

 例文
[7]

He was supposed to go there at 7 p.m.

彼は午後 7 時にそこに行くはずだった。

[8]

We were supposed to meet at 9:00.

9 時の約束だぞ。

このように過去形にすると、〜するはずだったけどしなかったという意味になる。

[例文8] は映画『ソーシャル・ネットワーク』の台詞で、直訳すると「私たちは 9 時に会うはずだった」となる。

相手が約束の時刻に遅刻したんですね。

そう。そして次は、性質や習慣などによって「〜するものである」とか「〜すると予想されている」という意味の例文。

 例文
[9]

This food is supposed to provide all the nutrition you need.

この食べ物は必要な栄養すべてを供給するということになっている。

[10]

Even a child is supposed to have reason.

子供でも理性があると考えられている。

[11]

All you slopes are supposed to be good at math, right?

アジア人は計算が得意だと言われているな。

このように、性質や習慣によって、こういうものだ、一般にこう考えられている、という意味になる。

[例文11] は映画『グラン・トリノ』の台詞で、slope はアジア人のこと。

最後に、過去の否定形で「〜しなくても良かった」とか「〜してはまずかった」という意味。

 例文
[12]

You were not supposed to hear that.

あなたはそれを聞くべきではなかった。

このように、be supposed to 〜 は「〜することになっている」「〜するはず」という意味だけど、状況によってそれぞれ異なるニュアンスになるよ。

ちょっとパターンが多くて覚えるのが大変ですけど、映画や漫画でよく見るということは、それだけ日常的に使われているということなんですね。

そうだね。

そのパーティーでは全員ネクタイを着用することになっている。

Everybody is supposed to wear a tie

たちの悪い酔っ払いみたいなのがいるな。

例文引用
[3][10] Tanaka Corpus
[6] 映画『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
[8] 映画『ソーシャル・ネットワーク
[9] 新英和中辞典
[11] 映画『グラン・トリノ

登場キャラクター

シン
英語が苦手な少年。ミサから英語を教わっている。

ミサ
英語を教えてくれる近所のお姉さん。

レイ
シンの同級生。絵を描いて勉強会のサポートをしている。