今回は so as to 〜 と in order to 〜 について勉強するよ。
どちらも「〜するために」という意味ですよね。ところで、普通に to 〜 だけでも「〜するために」という意味になりませんか?
うん、それは to 不定詞だね。たとえば I went to the library to borrow a book yesterday. で「昨日、本を借りるために 図書館へ行った」となるよ。
このように「〜するために」と目的を表すときには to 不定詞がよく使われるのだけど、to 不定詞には目的を表す以外の用法もあるから、よりわかりやすく目的を表すときには so as to 〜 や in order to 〜 が使われるの。
また、so as to 〜 や in order to 〜は、どちらかというと書き言葉で好まれる表現だね。
この 2 つにも違いがあるんですか。
そう、今回は so as to 〜 と in order to 〜 の違いを見ていこう。
so as to 〜
He got up early so as to catch the first train.
彼は始発電車に乗るために早起きした。
I listened to him carefully so as to know more about him.
私は彼のことをもっとよく知るため彼の話を注意深く聞いた。
so as to 〜 は「〜するために」という意味で、「結果」をより意識した表現。
たとえば [例文1] は「彼は早起きしたので始発電車に乗れた」というニュアンスになる。
彼は始発電車に乗るために早起きした。
あれ? 画風変わった?
気分転換。
He got up early so as not to miss the first train.
彼は始発電車に乗り遅れないように早起きした。
「〜しないために」と否定の意味にする場合は [例文3] のように so as not to 〜 とするよ。
so as not to 〜 か。ちょっと長いなぁ。
こういうのは慣れるしかないね。
in order to 〜
I went to the library in order to borrow a book yesterday.
昨日、本を借りるために図書館へ行った。
In order to pass the exam, I think you should work harder.
試験に合格するためにはもっと勉強した方がよいと思う。
in order to 〜 は「〜するために」という意味で、「目的」をより意識した表現。使用頻度は so as to 〜 より in order to 〜 の方が高い。
また、[例文5] のように in order to 〜 は文頭で使うこともできるけど、so as to 〜 は通常文頭では使わないよ。
文頭にあると、はっきり目的を表している感じがしますね。
もっと勉強した方がよい。
お、おう・・・・・・。
In order for people to work well together, each employee must know his or her own role within the company.
一緒にうまく働けるように、一人ひとりの従業員が会社における自らの役割を自覚しなければならない。
[例文6] のように、in order for [人] to 〜 で「[人] が〜するために」という意味になる。
一方、so as to 〜 にはこのような使い方がないから so as for [人] to 〜 としないように注意。
He got up early in order not to miss the first train.
彼は始発電車に乗り遅れないように早起きした。
否定の意味にするときは [例文7] のように in order not to 〜 とするよ。
so as not to 〜 と同じように to の直前に not が付くんですね。
そうだね。
[2][5][6] ウィズダム英和辞典
登場キャラクター
シン
英語が苦手な少年。ミサから英語を教わっている。
ミサ
英語を教えてくれる近所のお姉さん。
レイ
シンの同級生。絵を描いて勉強会のサポートをしている。