以前にも少し話したけど、Thank you very much. と Thank you so much. の違いは覚えてる?
Thank you so much. の方がカジュアルな言い方でしたっけ。
うん。Thank you very much. だと少し固い感じ。
これは very と so のニュアンスの違いがポイントなんだね。
今回は「とても」を表す very と so の違いを見ていこう。
very は客観的でフォーマル
That's a very good question.
それはとても良い質問ですね。
very は客観的に伝える「とても」という表現で、感情を込めずに事実を表すイメージ。
感情的な表現ではないからフォーマルな場でも使えるよ。
冷静に強調する感じですか。
いい質問ですねぇ。
最近池上さんの番組見たでしょ。
so は主観的でカジュアル
I'm so glad to see you again.
またあなたに会えて嬉しい。
My daughter is so cute!
私の娘はすっごくかわいい!
so は主観的で心から出てくる「とっても」という表現。
自分がどれほど感動したかを表しているよ。
感情的なくだけた表現だからビジネスなどのフォーマルな場にはふさわしくないね。
ソーキュート! なんて完全に主観的な言葉ですね。
そんなに、それほどに
Don't talk so loud.
そんなに大声でしゃべらないでくれ。
I've never seen so many people at a concert.
コンサートでこんなにたくさんの人を見たことがない。
so には「そんなに」「それほどに」という意味もあって、その場の状況や相手が既に知っていることについて話すときにも使われるよ。
たとえば、It's very cold today. なら「今日はとても寒い」という事実を伝えているけど、It's so cold today. なら「今日はとても寒いですね」というふうに相手も知っていることを話している感じ。
very を使うのは、その場にいない人に事実を伝えたり、ビジネスなどであまり馴れ馴れしくならないようにする場合だね。
今日はとても寒いですね。
自分だけ防寒バッチリで何言ってんの?
so ... that 〜
He was so tired that he could not walk.
彼は疲れて歩けなかった。
これは、so ... that 〜 で「とても ... なので 〜」あるいは「〜 なほど ...」という構文。
[例文6] は、とても疲れていたので歩けなかったということだね。
これは見方を変えると、まず「彼はそれほど疲れていた」と言って、that 以下で「歩けないほど」と付け加えているとも言えるよ。
「それほど」と言われるとどれほどなのか気になりますよね。後から説明しているんだ。
彼は疲れて歩けなかった。
これはもはや行き倒れでは?
[1][4][5] ウィズダム英和辞典
登場キャラクター
シン
英語が苦手な少年。ミサから英語を教わっている。
ミサ
英語を教えてくれる近所のお姉さん。
レイ
シンの同級生。絵を描いて勉強会のサポートをしている。