let の基本イメージ:好きなようにさせる
let の基本イメージは「好きなようにさせる」。相手の行動を妨げずに好きなようにさせる、何かするのを許す、許可するというイメージだよ。
なんだかややこしいですね。結局自分は何もしないんですか?
うん、相手が何かするのを、引き留めたり邪魔したりせずにそのままさせてやるって感じだね。
let のイメージ。
竜ちゃんかな?
許す
I let him go.
彼を行かせてやった。
He won't let anyone enter the room.
彼はだれひとりその部屋に入れようとしない。
これは、人やものが〜するのを許す、許可するという意味。
誰かが何かをしようという意思を持っていて、それを妨げることなくさせてやるということだよ。
これまでの勉強会で扱ってきた動詞は「自分が何かをする」とか「誰かが何かをする」というパターンでしたけど、今回はちょっと違いますね。
「誰かが何かをしたがるのを、そのままさせてやる」ということだから、主語が自分でも行動するのは相手なんですね。
そう、主語は相手が行動する許可を与えているんだね。
命令形の場合は、普通なら「〜しなさい」となるけど、Let の場合は「〜させてやれ」となるよ。
Let them say anything.
あいつらには勝手に言わせておけ。
映画『アナと雪の女王』の主題歌で Let it go って曲があったよね。動詞 go は視点のあるところから離れるイメージだから、it が離れていくのをそのままにしておけということ。
だから Let it go の基本的な意味は「放っておけ」とか「忘れなよ」となるの。
この映画では、主人公がこれまでため込んでいたものや隠していたことを開き直って「もう隠さなくていいの、すべて解放しよう」といったニュアンスになっているよ。
日本語では Let it go の所を「ありのままの〜」と歌っていましたね。
あれは、口の動きをなるべく合わせるためにそのように訳したらしいよ。
Let it go のイメージ。
私に〜させて
Let me explain.
私に説明させてください。
Let me go.
行かせてください。
Let me know when you are ready.
準備ができたら私に知らせてください。
Let me 〜 で「私に〜させて」という意味になるよ。
「私に何かをする許可をください」ということですね。
準備ができたら教えて。
支度が異常に早い人っているよね。
登場キャラクター
シン
英語が苦手な少年。ミサから英語を教わっている。
ミサ
英語を教えてくれる近所のお姉さん。
レイ
シンの同級生。絵を描いて勉強会のサポートをしている。