猫でもわかる 秘密の英語勉強会

ことわざ「情けは人のためならず」は英語で・・・?

情けは人のためならず

情けは人の為ならず1
情けは人の為ならず2

情けは人のためならず。

独り占めかよ。

このことわざの意味は、人のために良いことをすると巡り巡って自分に返ってくるので、善行は人のためだけでなく自分にも良いことである、ということ。

「親切にするとその人のためにはならない」という意味ではないから注意。

よくある誤用ってやつですね。ちょっとググってみたんですけど、半数近い人が間違って覚えているみたいですね。

ええ、そういう意味に解釈しても違和感がないから仕方ないよね。

さて、「情けは人のためならず」の英語版はこれ。

[英語のことわざ]

One good turn deserves another.

一つの善行は他の善行に値する。

述語動詞は turn と deserve のどっちだろう?

この turn は、ここでは動詞ではなく good turn で「親切な行為」という意味。だから、述語動詞は deserve 「〜の価値がある」の方だね。

この例文の deserve には三単現 (三人称単数現在) の s が付いていることから、これが述語動詞だと判断できるよ。

another は「もう一つのもの」という代名詞。これは、主語の「一つの善行」に対応して「もう一つの善行」を意味しているの。

誰かに親切にしたら親切が返ってくるし、誰かに親切にされたら自分もその人に親切にするべきということですか。そういえば、そんな映画があったような・・・・・・。

ペイ・フォワードのこと? あれは、親切をされたらその人にお返しするのではなく他の 3 人に親切にしよう、そうすると親切がどんどん広がっていく、という映画だよ。

ああ、そうでした。あれは衝撃的なラストでしたね。まさか、あれがああなってこうなるとは。僕なんて、不覚にもちょっと泣いちゃいましたよ。

そうそう、主演がハーレイ・ジョエル・オスメント君でね。当時はあんなに可愛かったのに、今ではすっかり・・・・・・。

・・・・・・話を戻そう。

同じ意味のことわざが他にもあるよ。

[類句1]

He who gives to another bestows on himself.

他人に施す人は自らに施すのである。

[類句2]

Charitable men lose nothing.

慈愛を行う人は何物も失わない。

[類句1] は、who が関係代名詞で who gives to another 「他人に施す」が直前の He に説明を加えている。ここまでが主語。

bestow が述語動詞で「授ける」「与える」という意味。

どのことわざも、「他人に親切にすると良いことがあるよ」ということですね。

One good turn deserves another.

One good turn deserves another

あっ・・・・・・。

登場キャラクター

シン
英語が苦手な少年。ミサから英語を教わっている。

ミサ
英語を教えてくれる近所のお姉さん。

レイ
シンの同級生。絵を描いて勉強会のサポートをしている。