こんにちは。いつも『猫でもわかる 秘密の英語勉強会』にアクセスして頂きありがとうございます。突然ですが、今回は我が家のお絵かき環境を紹介したいと思います。
現在のお絵かき環境
『秘密の英語勉強会』では、猫のレイがスケッチブックに色鉛筆で絵を描いている設定になっていますが、実際は安いタブレット PC を液タブの代わりにして、市販のお絵かきソフト『CLIP STUDIO PAINT』とあわせて使用しています。
僕はもともと絵を描く習慣はほとんどありませんでしたが、イラスト入りのブログを作りたいという思いがあったため、2016 年から簡単な環境でお絵かきに挑戦しています。
お絵かき用の機材としては、安くて小さなペンタブレット (板タブ) も所有しているのですが、ペンタブにどうしても慣れないため最近は Windows10 タブレットを使用しています。他には iPad mini も所有していますが、こちらは iPad Pro とは違い Apple Pencil が使えないため液タブ化して使うのは難しいですね。
それでは、まずはお絵かきソフトの簡単な紹介から始めます。
Clip Studio Paint Pro
CLIP STUDIO PAINT、略してクリスタ。漫画用の機能が充実したお絵かきソフトです。無料のお絵かきソフトにも FireAlpaca などの優れた製品がありますが、思いきってクリスタを購入してみました。
『秘密の英語勉強会』では一枚絵しか描いていませんが、クリスタは漫画の枠線や吹き出しが簡単に描けたり漫画用素材が豊富に用意されていたりと非常に便利なソフトです。
クリスタのパッケージには「通常版」「公式リファレンスブック付」「初音ミク メイキングブック付」がありますが、僕は「公式リファレンスブック付」を購入しました。通常版より 900 円高くなりますが、2000 円の公式リファレンスブックが付いてきます。
公式リファレンスブックは 170 ページほどの冊子で、クリスタの操作方法などがフルカラーでわかりやすく説明されています。僕のようにお絵かきソフト自体に不慣れな初心者にはありがたい冊子です。
ところが、購入したクリスタの箱を開けてみると、公式リファレンスブックに負けず劣らずのしっかりとしたマニュアルが同梱されていました。そのため必ずしも公式リファレンスブックは必要ないかもしれません。
ASUS TransBook T90CHI-3775 タブレットを液タブ化
2015 年に発売され、非常に安価だったので衝動的に購入した Windows10タブレットです。iPad mini 並に小型のタブレットPCですが、付属のキーボードと合体してノートPCのように使うこともできます。(ペンは付属しません)
安価といっても板タブと比較するとやや高価な商品です。僕は持ち歩き用の PC として購入したので、PC としては安価だと思いました。もともとはお絵かき用に購入したわけではありませんが、今では液タブ (液晶タブレット) 風に使えるお絵かき環境として重宝しています。
OS が Android ではなく Windows10 なので、クリスタを始め一般的な Windows 用ソフトが使用できます。
TransBook は非常に小型軽量なので、カバンに入れて持ち歩いてもほとんど気になりません。本一冊持っているのと変わらない感覚で Windows PC が持ち歩けるのが魅力です。
ただし、お絵かき環境としては小型であることが短所にもなっています。詳しくは後で説明します。
Dell Active Stylus (750-AAGN)
デジタイザ、つまりペン型の入力機器です。これがないとお絵かきできません。Active Stylus は筆圧感知にも対応しており、筆圧の強弱で線の太さが変化します。また、画面にペン先を近づけるとカーソルが表示されるので、本物の液タブっぽい気分が味わえます。
画面にカーソルが表示されている間は、手で画面を触っても認識されません。パームリジェクションというやつですね。ペン先が離れすぎないように気をつければ、手を画面に乗せたまま絵を描くことができます。
[追記] やはり手のひらで誤タップしてしまうことがたびたびあります。気づかないうちに絵に「ゴミ」がついたり、余計なボタンを押してしまったりしないように、2 本指グローブを付けた方が安全です。
Active Stylus 以外にも他社のデジタイザを 1 本購入しましたが、そちらは筆圧感知に対応しておらず線もカクカクになるため、とてもお絵かき用途で使えるものではありませんでした。100 円のタッチペンもお絵かきには使えません。お絵かき用としては、使えるデジタイザが限られているため注意が必要です。
Active Stylus はグリップ部分にボタンが 2 つあり、消しゴムツールと右クリックが割り当てられています。この割り当ての変更方法はわかりませんが、特に不満はないのでそのまま使っています。
動作には単 6 電池が必要です。変わった電池ですが Amazon で販売されているので、予備の電池も一緒に購入しました。
残念なことに、Active Stylus には電源の ON/OFF スイッチがありません。使わないときにはフタを 2、3 周ゆるめて電池を非接触にした方が省エネになると思います。
[追記] 1 分程度放置すると自動的にスリープ状態になるっぽいです。今ではフタをゆるめたりせずに、使い終わったらそのまま置いています。
タブレットスタンド
絵を描くときには、タブレットをそのまま机に置くよりも少し傾斜を付けた方が使いやすいので、ダイソーでタブレットスタンドを購入しました。
このスタンドは 12 段階で角度調節ができるタイプなので、使いやすい角度に調節できて便利です。
同じ商品を 2 つ購入したつもりだったのですが、うっかり色違いを購入していたため統一感がありません。まさかカラーバリエーションがあったとは・・・・・・。
このスタンドはプラスチック製ですべりやすいので、ホームセンターで滑り止めを購入して底面に貼り付けました。これでしっかり固定できます。これがないと手の重みでタブレットが逃げてしまいます。滑り止めの代わりに机にマットを敷いても良いかもしれません。
タブレットを乗せるとこんな感じです。キーボードは Bluetooth 接続なので、外した状態でも使えます。
iPad と連携してデュアルディスプレイ化
Duet Display というアプリを使うと、iPad と T90CHI-3775 をライトニングケーブルでつないで、上の画像のようにデュアルディスプレイとして使うことができます (写真は iPad mini)。こうすることで、手元のタブレットで絵を描きながら、iPad でイラストの全体像を確認することができて便利です。
ただし、T90CHI-3775 には充電ポートも兼ねた microUSB が 1 つあるのみなので、ライトニングケーブルを直接つなぐことはできません。
そのため、ライトニングケーブルをつなぐためにはポートを変換する必要があります。僕が実際に使用しているのは以下の 2 つです
1 つはシンプルな変換ケーブルです。
このケーブルを T90CHI-3775 のポートにさして iPad mini と連携します。この方法だと T90CHI-3775 に給電できないのでバッテリーを消費しながら作業することになります。
もう 1 つの方法ではハブを使用します。
このハブを使うと T90CHI-3775 に給電しながら、ライトニングケーブルやその他の USB 機器をつなぐこともできます。僕は USB テンキーもつないで左手用デバイスとして使用しています。
この方法で、デュアルディスプレイ + 左手デバイスが使用できるので、本格的なお絵かき環境っぽい気分が味わえます。
長所と短所 - タブレットは液タブ代わりに使える?
以上の組み合わせでお絵かきをしていますが、この環境には長所と短所がたくさんあります。
長所
画面に直接絵が描ける
一般に、ペンタブレットには板タブと液タブの 2 種類があります。板タブは PC の画面を見ながら手元のタブレットに絵を描くもので、液タブは画面に直接絵を描くものです。もちろん液タブの方が使いやすいのですが、板タブより何倍も高価です。
Windows10 タブレットとデジタイザを使用すると、タブレットの画面に直接絵が描けるので液タブ気分でお絵かきができます。この点が最大の長所です。
拡大・縮小・回転が直感的
お絵かきソフトを使用する際は、ショートカットキーなどで画像の拡大・縮小・回転をすることが多いと思います。
Windows10 タブレットでは、スマホのように 2 本指で画面を操作して、直感的に拡大・縮小・回転をすることができます。
単独で使える
普通の板タブやペンタブは周辺機器ですので、別途 PC が必要になります。PC と 液タブを購入するにはかなりの予算が必要です。
Windows10 タブレットはそれ自体が PC であり入力機器でもあるので比較的低コストになりますし、コンパクトで持ち運びもできます。もちろん、ネットや Office など、お絵かき以外の用途でも使えます。ブログも書けます。
短所
画面が狭い
TransBook T90-CHI の画面サイズは 8.9 インチ、解像度は 1280×800 なので、お絵かきソフトを使うにはかなり狭いです。そのため常に拡大・縮小を繰り返しながらの作業になります。これは小型タブレットの最大のデメリットですね。
たまにラグが生じる
安価なタブレットなのでスペックが低いです。通常は特に問題なく線を引いたり色を塗ったりすることができますが、たまにラグ (遅延) が発生することがあります。
低スペックではありますが、YouTube で動画を観たりなど一般的な作業は普通にできます。ただしゲームには向いていません。
紙のような描き心地ではない
画面はスマホのようにツルツルしていて、デジタイザのペン先も固いので、絵を描くときにカツカツと音がします。高価なペンタブのような「紙のような描き心地」ではありません。
参考までに、僕とほぼ同じ環境でお絵かきをしている方の動画を見つけたので貼っておきます。
[追記] お絵かきの勉強に利用している参考サイト・動画・本をまとめました。