猫でもわかる 秘密の英語勉強会

前置詞のイメージ「ぐるっと around」

今回は前置詞 around について勉強しよう。

辞書を引くと「周囲に」って意味ですね。あれ? これって・・・・・・。

何か思い出したみたいだね。では around の基本イメージいってみよう。

around の基本イメージ:ぐるりと囲んでいる

around の基本イメージは「ぐるりと囲んでいる」。世界一周とかの「一周」のイメージだよ。

これって about と同じイメージじゃないですか?

いや、ちょっと似ているけど違うんだよ。

about はぼんやりと周りにあるイメージだったでしょ。一方、around はぐるっと囲んでいる感じが強いの。

あと、about が静的なイメージなのに対して、around は動的なイメージだよ。

around のイメージ。

Around

下の about のイメージと比べてみようか。少し違うのが分かるよね。

About

around はぐるりと囲んでいる感じ、about はぼんやりと周りにある感じかぁ。そう言われると確かにちょっと違いますね。

〜を囲んで

 例文
[1]

Let's sit around the table.

テーブルを囲んで座ろう。

テーブルの周りをぐるっと囲んで座っている感じでしょ。

テーブルを中心にして輪を作っているんですね。

〜の周りをまわって

 例文
[2]

The earth goes around the sun.

地球は太陽のまわりを回っている。

[3]

He is jogging around the park.

彼は公園の周りを走っている。

太陽や地球の「周囲をぐるっと回る」イメージだよ。

公園の近くをただ走っているのではなく、一周、二周と周回している感じですね。

公園の周りを走っている。

Around the park

あちこちに

 例文
[4]

We drove around the small town.

その小さな町をあちこちドライブした。

[5]

look around the room for John

ジョンはいないかと部屋の中を見回す。

基本イメージから派生して「あちこちに」という意味でも使われるよ。

これは about のときと同じですね。

およそ

 例文
[6]

I will get up around 7:30.

7時30分頃に起床する。

周囲のイメージから「約、およそ」という意味にもなるよ。

これも about と同じですね。基本イメージが似ているから使われ方も似ているんですね。

その他のフレーズ

他にもこんなフレーズがあるよ。

turn around 「くるりと回る」「振り向く」

go around 「〜の周囲を回る」「歩き回る」「うわさが広まる」

look around 「周囲を見渡す」

get around 「あちこちに移動する」

sit around 「だらだらと過ごす」「ぶらぶらして過ごす」

run around 「走りまわる」

例文引用
[2][5] ウィズダム英和辞典

登場キャラクター

シン
英語が苦手な少年。ミサから英語を教わっている。

ミサ
英語を教えてくれる近所のお姉さん。

レイ
シンの同級生。絵を描いて勉強会のサポートをしている。