猫でもわかる 秘密の英語勉強会

英語で「賢い」を表す wise, smart, intelligent, clever の微妙な違い

英語で「賢い」を表す単語はいろいろあるよね。

intelligent とかですか?

そう。他にも wise, smart, clever などね。

どれも日本語では単に「賢い」と訳されがちだけど、これらにもやっぱり違いがあるんだよ。地頭が良いとか回転が速いとか、色々な方向性があるからね。英語ではこれらの賢さの種類によってそれぞれ異なる単語が使われているの。

というわけで、今回は英単語 wise, smart, intelligent, clever の違いを見ていこう。

僕にふさわしい単語はどれだろう。

wise は知識や経験が豊富で賢明

 例文
[1]

By others' faults wise men correct their own.

人の振り見て我が振り直せ。(ことわざ)

wise は知識や経験が豊富で賢明な判断ができるという意味。

これは元々賢いというより、経験を積むにつれて知識が増えていく感じ。

そのため、高齢で経験豊富な人物像にピッタリだよ。

生き字引ってやつですね。

亀の甲より年の功ということわざもあるね。

wise のイメージ。

Wise

仙人や賢者っぽい感じかな。

smart は地頭が良く仕事が速い

 例文
[2]

She is smarter than most people.

彼女はたいていの人より頭がいい。

smart は頭の回転が速いとか物覚えが良いなど、地頭が良い賢さを表す言葉。

wise は経験に基づいて決断を下すイメージだけど、smart は自分の頭で考えて決断するイメージ。

また、きびきびとして機敏で仕事が速いイメージもあるよ。

日本では痩せている人をスマートって言うことがありますけど。

それは和製英語だね。英語の smart に痩せているという意味合いはないよ。

smart のイメージ。

Smart

高速タイピングだ。

intelligent は知能が高く理解力がある

 例文
[3]

She was intelligent but unread.

頭はよかったが本を読まない人だった。

intelligent は生まれつき知能が高く聡明で、記憶力や理解力に優れているという意味。

また、論理的に考える力も優れているイメージだよ。

とにかく優秀な頭脳を持っているんですね。[例文3] は宝の持ち腐れだ。

 例文
[4]

An intelligent terminal can edit input before transmission to a host computer.

インテリジェント端末はホストコンピュータに伝送する前に入力データを編集することができる。

[例文4] のように、機械やコンピュータが「高度な処理能力をもつ」という意味でも使われるよ。

コンピュータの高度な処理能力は優れた頭脳のようなものですね。

intelligent のイメージ。

Intelligent

なんでさっきからモデルが全部レイなんだよ。

clever は回転が早くて利口

 例文
[5]

Of all the students in the class, she was the cleverest at mathematics.

クラスの生徒全員の中で、彼女が数学がいちばんできた。

clever は回転が速くて利口という意味で、子供に対して使われやすい言葉。

大人に対して使うと、ずる賢いとか抜け目ないというニュアンスもあるよ。

うーん、ずる賢いのも賢さのうちか。

 例文
[6]

She is very clever with her hands.

彼女は手先が器用だ。

[7]

He is clever at getting information.

彼は情報を手に入れるのがうまい。

このように、「器用な」「巧みな」という意味もあって、たとえば a clever carpenter で「腕のいい大工」となるよ。

clever のイメージ。

Clever

アホっぽい大人代表みたいに僕を使うのやめて。

例文引用
[3][4][5] ランダムハウス英和大辞典
[6][7] ウィズダム英和辞典

登場キャラクター

シン
英語が苦手な少年。ミサから英語を教わっている。

ミサ
英語を教えてくれる近所のお姉さん。

レイ
シンの同級生。絵を描いて勉強会のサポートをしている。