どうもワイです。
南アフリカ共和国の中央銀行である南アフリカ準備銀行 (SARB) が、銀行間決済にイーサリアムベースのブロックチェーンを使用することを検討しているようです。
仮想通貨の英語記事シリーズ、今回はこの記事。
South Africa’s Central Bank Launches Ethereum-Based Blockchain PoC
いつにも増して専門用語が多くて難しいですが頑張って読んでいきます。このシリーズ、英語だけでなく経済や仮想通貨にももっと詳しくならないとつらいですね。誰だこれ始めたの。
ちなみに、本シリーズでは原文を要約する都合で英文にはない単語が訳文に登場したり逆に冗長な表現を省略したりしています。ご了承ください。
銀行間決済にイーサリアムベースブロックチェーンを使用
The central bank of South Africa has launched a new proof-of-concept (PoC) project to replicate interbank settlements on an Ethereum-based blockchain.
南アフリカの中央銀行 (南アフリカ準備銀行のこと) は、イーサリアムベースブロックチェーン上で銀行間決済を再現するプルーフオブコンセプト (PoC) プロジェクトを開始しました。
"replicate interbank settlements" が「銀行間決済を再現する」なのか「複製する」なのか「模倣する」なのかで死ぬほど迷いましたが、「再現する」にしときました。要するにブロックチェーン上で決済処理をするということです。分散型台帳だから「複製する」も捨てがたいけど。
As the central bank’s technology partner, the Brooklyn-based Ethereum blockchain developer will enable the ‘processing of wholesale payments using Quorum’, an Ethereum enterprise blockchain developed by JPMorgan and EthLab, an Ethereum developer startup.
ブルックリンのイーサリアムブロックチェーンディベロッパー ConsenSys は、南アフリカ準備銀行の技術パートナーとして「Quorum を使用した大口資金決済の処理」を実現する予定です。Quorum とは、JP モルガンとイーサリアム開発ベンチャーの EthLab が開発したイーサリアムエンタープライズブロックチェーンです。
An excerpt from the announcement read:
“The aim of this project is to gain a practical understanding of distributed ledger technologies (DLTs) through the development of a proof of concept (PoC) in collaboration with the banking industry. The objective of the PoC is to replicate interbank clearing and settlement on a DLT which will allow the SARB and industry to jointly assess the potential benefits and risks of DLTs.”
発表からの抜粋:
「本プロジェクトの目的は、銀行業界と協力してプルーフオブコンセプト (PoC) を進展させることで、分散型台帳技術 (DLT) の実用性を理解することにあります。PoC の目標は、銀行間の精算および決済を DLT 上で再現することです。これにより、南アフリカ準備銀行や銀行業界が共同して DLT が潜在的に持つメリットとリスクを評価できるようになります」
南アフリカ準備銀行は Poc を推進するために独自のトークンを発行する予定だそうです。
シンガポールの中央銀行でもイーサリアムベースのトークンの使用を検討しているようです。銀行間決済と言えばリップル (XRP) のイメージが強いですが、イーサリアムベースブロックチェーンもこれから活発に利用されていきそうです。
なお、イーサリアム (ETH) は Zaif や bitFlyer などほぼ全ての取引所で購入できます。