今回は映画『ソーシャル・ネットワーク』を観ながら英語を勉強しよう。
ソーシャルネットというと Twitter や Facebook のことですよね。
そう、そのソーシャルネット。この映画は Facebook 創設者のマーク・ザッカーバーグ氏がハーバード大学在学中に Facebook を開発したときの人間関係や色々な出来事を描いた作品だよ。
映画『ソーシャル・ネットワーク』予告編
実は、この映画がここ数年で一、二を争うほど私のお気に入りで、2011 年に劇場で鑑賞して以来 DVD で何度も何度も繰り返し観ているよ。話のテンポが良くて、結末を知っていても引き込まれちゃうんだよね。
よく飽きないですね。
『ソーシャル・ネットワーク』を観ながら英語勉強会
まずは、映画で外国語が上達するシネマ作戦のおさらいから。
説明しよう。シネマ作戦とは映画好きの情熱を英語力に変換する勉強法である。
英語に限らず、映画やアニメで外国語を覚える人は少なくない。方法は次の通り。
単語を変える練習は「パターンプラクティス」とも呼ばれ、実績ある練習法として古くから知られている。
好きな歌を覚えるように、映画を観ながら好きな台詞を繰り返し音読するのがポイントだ。
ここからは映画の台詞をたくさん取り上げるけど、無理に全部覚えようとしなくていいからね。とりあえず、こんな台詞もあるんだということだけ抑えて、好きな台詞に絞って練習するといいよ。
『ソーシャル・ネットワーク』
The first thing we're going to need is a lot of pictures.
それにはまずたくさんの写真が必要だ。
The first thing we're going to need までが主語。thing と we の間に関係代名詞が省略されていて、we're going to need 「私たちが必要とする」 が The first thing に説明を加えるので直訳すると「私達が必要とする最初のもの」となる。言い換えると「まず必要になるもの」。述語動詞が is で a lot of pictures は「たくさんの写真」だね。
Let the hacking begin.
ハッキング開始だ。
let 〜 begin で「〜を始めよう」。
I need the algorithm you use to rank chess players.
アルゴリズムを教えて貰いたいんだ。
I need the algorithm は「アルゴリズムが必要だ」。アルゴリズムというのはコンピュータ上で問題を解くための数式や手順のようなもの。algorithm と you の間には関係代名詞が省略されていて you use to rank chess players 「チェスプレイヤーをランク付けするために使う」が algorithm に説明を加えて「チェスプレイヤーをランク付けするために使うアルゴリズム」となる。
You're saying it's unusual for 4:00 in the morning?
朝 4 時にしては異常ということか?
for 4:00 の for は「〜にしては」とか「〜の割に」という意味で使われていて、「朝の 4 時にしては〜」という意味になるよ。
たとえば、He has a good deal of intelligence for a child. なら「彼は、子供にしてはなかなか物わかりがよい」となる。
「子供のために」じゃないんですか?
英文によっては for a child を「子供のために」と解釈する場合もあるけど、「〜のために」なのか「〜にしては」なのかは文脈によって判断する必要があるよ。
He was blogging simultaneously.
同時に自分のブログも書いてた。
You know what I think?
わかってるよな?
この blog は「ブログを書く」という動詞として使われているので He was blogging で「彼はブログを書いていた」。simultaneously は「同時に」。何かをしながら同時にブログも書いていたんだね。
You know 〜? という質問は本来なら Do you know 〜? だけど、話し言葉ではこのように普通の語順のまま質問することもあるよ。what は関係代名詞で what I think で「私が考えていること」という名詞節を作っている。
I've got a minute.
時間ならあるよ。
have got は「持っている」。これは have と同じ意味。a minute は「1 分」だけど、「少しなら時間があるよ」ということ。
時間ならあるよ。
すごいそわそわしてるけど。
You want a sandwich or something?
サンドウィッチ食べる?
これも Do you want 〜? というところを You want 〜? としている。or something は「〜か何か」。
But so what?
でもいいじゃん。
so what? は「それがどうした」とか「だから何だ」という意味。
I'll let you know how the party is.
パーティの様子は後で話す。
let you know は「あなたに知らせる」。let が使役動詞だから let + [人] + [動詞の原形] で「人に〜させる」となる。how the party is は「パーティがどんなふうか」という名詞節。
Hey, guess what?
聞いてくれ。
guess what? は「ちょっと聞いて」とか「何だと思う?」という意味。guess が「言い当てる」という動詞なので、直訳すると「何か当ててみて」って感じだね。
I need a dedicated Linux box running Apache with a MySQL back end.
アパッチが走る Linux マシンが必要なんだ。
dedicated は「熱心な」という意味だけど、専用ソフトとか専用マシンなどの「専用の」という意味にもなるよ。I need a dedicated Linux box で「専用 Linux マシンが必要だ」。この box はコンピュータのこと。running Apache with a MySQL back end 「バックエンドで MySQL と Apache が走る」が Linux box に説明を加えて「バックエンドで MySQL と Apache が走る Linux マシン」となっている。Apache や MySQL はソフトウェアの名前だと考えて。
Facebook を開発する話だからコンピュータ関係の用語が多いですね。
Do you happen to know if she has a boyfriend?
あの娘って彼氏いるのかな?
happen to 〜 は「たまたま〜する」。疑問形で Do you happen to 〜 だと「ひょっとして〜?」となるよ。if は「もし」ではなく「〜かどうか」という意味で、if she has a boyfriend は「彼女に彼氏がいるかどうか」という名詞節。直訳すると「彼女に彼氏がいるかどうか、ひょっとして知っている?」となる。
先日勉強したばかりの happen to 〜 ですね。
We were supposed to meet at 9:00.
9 時の約束だぞ。
be supposed to 〜 は「〜することになっている」とか「〜するはず」という意味。直訳すると「私たちは 9 時に会うはずだった」となる。
この勉強会で常連の be supposed to 〜 ですね。
Honey, you should put your laptop away.
KC、パソコンしまえよ。
put away は「しまう」「片付ける」という意味。
Well, I founded an Internet company that let folks download and share music for free.
皆がタダで音楽をダウンロードしてシェアできるインターネット会社を作った。
found は「設立する」、Internet company 「インターネット会社」の後の that は関係代名詞で、that let folks 〜 「人々に〜させる (インターネット会社)」となる。let は使役動詞、folks は「人々」という意味。let folks download music と let folks share music が接続詞の and で並んでいるよ。for free は「無料で」。
Well, we came up with an idea for a website called Harvard Connection.
私たちは、ハーバードコネクションというサイトを発案しました。
come up with 〜 は「〜を思いつく」とか「〜を考え出す」。called は「〜と呼ばれている」とか「〜という名前の」という意味なので a website called Harvard Connection は「ハーバードコネクションという名前のサイト」となる。
Go to hell.
ふざけないで。
Take it easy.
落ち着けって。
Go to hell は「地獄に落ちろ」だね。Take it easy が「落ち着いて」。
どんな作品でも口論のシーンでは大体 Take it easy が出てきますね。
落ち着いて。
これは伝説の・・・・・・。
Lying only makes it worse.
嘘はつかない方が良い。
I'm sorry, I shouldn't have lied.
嘘を言いました。
主語は Lying で「嘘をつくこと」という動名詞。lie が「嘘をつく」という動詞で、それを動名詞にしたのが lying だね。make worse は「悪化させる」。
should have 〜は「〜すべきだった」なので、I shouldn't have lied は「嘘をつくべきではなかった」となる。
本物のマーク・ザッカーバーグがどうなのかは知りませんが、この映画のマークは、もともと Facebook を作った目的とその結果があんな感じになってしまったんですね。
成功とは何かを考えさせられる内容だったね。今回も台詞を全部覚えるのは無理だから、まずはお気に入りの台詞で練習すると良いよ。
映画『ソーシャル・ネットワーク』
登場キャラクター
シン
英語が苦手な少年。ミサから英語を教わっている。
ミサ
英語を教えてくれる近所のお姉さん。
レイ
シンの同級生。絵を描いて勉強会のサポートをしている。