今回は、あるチワワが子どもを失って元気をなくしていたんだけど、母親のいない子猫たちと出会って元気を取り戻したという話だよ。
チワワって犬ですよね。犬が子猫と出会って元気になるのかな?
失意の母犬を子猫が救う
記事の内容を簡単に要約するとこんな感じ。
メキシコの動物保護施設 Coco's Animal Welfare には、エスペランサという名前の変わったチワワがいる。エスペランサは、母親のいない子猫たちを我が子のようにかわいがり面倒を見ているのだ。
LoveMeow
エスペランサにはもともと本当の子どもがいたが、メキシコでは子犬がすぐに売りに出されるのはよくあることだ。エスペランサは我が子を失ったショックに耐えきれず、みるみる元気をなくしていった。そこで、施設の職員は母猫を失った子猫たちをエスペランサに会わせることにした。
すると、エスペランサはすぐに生きる目的を取り戻し、子猫たちを我が子のようにかわいがり始めた。
LoveMeow
エスペランサは子猫たちを本当にかわいがり、保護者のように子猫たちのあらゆる行動を見守った。エスペランサを外に出すと、子猫たちはエスペランサが戻ってくるまで鳴き続けた。子猫たちには安らぎが必要だったのだ。
子猫たちは母犬に希望をもたらし、母犬もまた子猫たちに希望をもたらした。「エスペランサ」は、スペイン語の「希望」から付けられた名前である。
子猫には母親が必要で、エスペランサにも子どもが必要だったんですね。
たとえ本当の親子じゃなくても、お互いに必要な存在になったんだね。
さて、今回の例文はこれ。
The motherless kittens saved her from the hardest times, and she returned the favor by loving and caring for them like a mother would.
母親のいない子猫たちは彼女 (エスペランサ) を一番つらい時期から救い、彼女は母親のように子猫たちを愛し世話することでお返しをしたのである。
今回の例文は、以下の 2 つの文が and で繋がっているよ。
The motherless kittens saved her from the hardest times.
She returned the favor by loving and caring for them like a mother would.
まず [前半] の主語は The motherless kittens で「母親のいない子猫たち」。saved her from the hardest times は「彼女を一番つらい時期から救った」。save 〜 from ... で「...から〜を救う」という意味。her は母犬のエスペランサのこと。
ここまでが [例文] の前半ですね。
そう、これに接続詞の and で 2 つ目の文がつながっている。ここからが後半。
She returned the favor は「彼女はお返しをした」。favor は「好意」とか「親切」という意味で、 return a favor で「親切を受けたお返しをする」という意味を表すよ。どのようにしてお返しをしたのかというと、この後に by -ing と続いている。これがお返しの方法を説明しているんだね。
そういえば、前置詞 by には手段や方法を表す使い方もありましたね。
うん。by loving and caring for them で「子猫たちを愛して世話することで」。つまり子猫たちの面倒を見ることで、子猫たちに恩返しをしたということ。care for は「〜を世話する」という意味ね。
like a mother would は「母親のように」。この would の後には動詞が省略されていて、たとえば a mother would love and care for them. 「母親が子猫たちを愛して世話する」という意味を表している。これに like 「〜のように」が付いているから、「母親がそうするように、子猫たちを愛して世話した」という意味になる。これが子猫たちに恩返しをした方法だから「母親のように子猫たちを愛し世話することでお返しをした」となる。これで [例文] の後半は終わり。
この前半と後半の文が and で繋がっているということですか。
そう、全体を見ると長い文に見えるけど、1 つ 1 つ見ていくとそれほどでもないでしょ。
それほどでもない・・・・・・のかな?
登場キャラクター
シン
英語が苦手な少年。ミサから英語を教わっている。
ミサ
英語を教えてくれる近所のお姉さん。