猫でもわかる 秘密の英語勉強会

前置詞のイメージ「まわりに about」

今回は前置詞 about について勉強しよう。

about を辞書で引くと「約、およそ」などの意味が載ってますね。

あと、日本語の会話で「アバウトだな」とか言う人もいます。

そうだね。そのアバウトは「いい加減」とか「おおざっぱ」という意味で使われているよね。

ではさっそく about の基本イメージいってみよう。

about の基本イメージ:周囲

about の基本イメージは「周囲」。まわりに漠然とあるイメージだね。

まわりに漠然とあるイメージ。

About

この周囲のイメージで「約」って意味になるんですか?

たとえば約500っていうと、ぴったり500ではなく500に近い数字のことを言うよね。大体そのへんって感じでしょ。

そっか。おおざっぱな感じですね。

約、およそ

 例文
[1]

He is about my age.

彼は私と同じくらいの年齢だ。

全く同じではなく大体同じくらいってことだね。

 例文
[2]

She is about 30 years old.

彼女は約30歳だ。

ちょうど30歳ではなく大体30歳ということですね。

はっきりさせない方が良いこともある。

何か言った?

 例文
[3]

about a century ago

約1世紀前に

ぴったり1世紀前というわけではなく、大体それくらいということだね。

〜に関して、〜について

 例文
[4]

They are talking about the cat.

彼らはその猫について話している。

[5]

He is concerned about her.

彼は彼女のことが気になる。

周囲のイメージから派生して、中心とその周辺にあるものの関連を表す「〜について」「〜に関して」という意味にもなるよ。

例文は、「猫のことやその周辺のことについて話をしている」「彼女のことやその周辺のことが気になる」って感じですね。

あちこちに

 例文
[6]

They walked about the campus for an hour.

彼らは1時間ほどキャンパスを歩き回った。

「あちこちに」という意味もあるけど理由はわかるよね。

これも about が持つ周囲のイメージからきているんですね。

キャンパス周辺をあちこち歩き回っている感じでしょ。

〜するところだ、〜しようとしている

 例文
[7]

The train is about to leave.

電車がまもなく出る。

[8]

The movie is about to begin.

映画が始まるところだ。

be about to do で「〜するところだ」「〜しようとしている」という意味になるよ。

to do が何らかの行動を表していて、今まさにそれに近い状態にいるって感じだね。

その他のフレーズ

他にもこんなフレーズがあるよ。

think about 「〜について考える」「思いを巡らす」

be anxious about 「〜を心配している」

set about 「〜に取りかかる」

worry about 「〜を心配する」「〜を気にする」

be about to do 「今にも〜しようとしている」

come about 「生じる」「起こる」

bring about 「〜を引き起こす」「〜をもたらす」

例文引用
[6] ウィズダム英和辞典

登場キャラクター

シン
英語が苦手な少年。ミサから英語を教わっている。

ミサ
英語を教えてくれる近所のお姉さん。

レイ
シンの同級生。絵を描いて勉強会のサポートをしている。