アービトラージという言葉をご存じですか?
ビットコインなどの仮想通貨は取引所と呼ばれるサイトで売買されるのですが、取引所によってコインの価格が微妙に (ときには大きく) 異なります。
その価格差を利用して、たとえば取引所 A で 1000 円で購入したコインを取引所 B で1100 円で売却して利益を得るというのがアービトラージ、ようするに転売ヤーです。
- 取引所 A でコインを安く買う
- 取引所 A から取引所 B へコインを送る
- 取引所 B でコインを高く売る
リアルの転売は実店舗などで仕入れた商品をネットで販売するなど手間がかかりますが、仮想通貨はネットで売買されるため比較的簡単にできるはずです。
しかし実際はそううまくいかないようです。いくつかのサイトやブログなどを読んでみると「コインを取引所間で移動している間に価格が変動してしまう」と説明されています。
ビットコインの送金は早くても 10 分、場合によっては 1 時間以上待たされることがあります。こんなに時間がかかってしまっては送金が完了するまでに価格が変動してしまうので売買が間に合わないということです。
「なるほど、どんなに素早く手を動かしても送金に時間がかかったら意味がないな・・・・・・あれ・・・・・・? ちょっと工夫すれば仮想通貨のアービトラージってほぼノータイムでできるんじゃね?」
と、さっき気付いたのでメモっておきます。
仮想通貨のノータイム・アービトラージ
それほど難しい話ではありません。
普段利用している各取引所のウォレットにあらかじめコインをある程度用意しておき、取引所 A でコインを安く購入すると同時に、取引所 B で同数のコインを高く売却すれば良いのです。コインの送金は後からゆっくりしても良いし、別に送金しなくても構いません。
- 取引所 A でコインを安く買う
- 取引所 B でコインを高く売る
- 取引所 A から取引所 B へコインを送る
つまり、「安くコインを買った」という事実と「高くコインを売った」という事実が同時に成立すれば、保有コインの総数が変わらずに利益だけが得られるのです。
言うまでもないことですが、この方法をとるにはあらかじめ各取引所のウォレットに一定数のコインを置いておく必要があります。そのため、事前に用意しておいたコインでのみ実行できる方法となります。
というわけで、仮想通貨を長期保有するなら、1 カ所ではなく複数の取引所のウォレットに分配しておいた方が良いと思われます。リスク分散にもなるし。
もしかしたら今回説明した方法は投資の世界では常識レベルなのかもしれませんが、ド素人である僕にとってはちょっとしたアイデアだったのでメモ感覚で書きました。
おしまい。