猫でもわかる 秘密の英語勉強会

列車にひかれて真っ二つになった青年、普通に立ち上がり歩き出す

今回は、タイで列車に飛び込み自殺を図って真っ二つになったはずの青年が、再び立ち上がって歩き出したという内容だよ。

意味がわかりません。

言葉で説明すると訳がわからないでしょ。でも、動画を見てもやっぱりよくわからないの。だって、どう見ても列車にひかれているのに、数秒後に何ごともなかったように青年が歩き出しているんだよ。

いわゆるグ□動画ってやつですか?

いや、大丈夫。何も知らずに見るとビックリすると思うから先にネタバレすると、前半は列車に飛び込む瞬間の衝撃的映像なんだけど、結果的にかすり傷程度ですんだみたいだよ。

飛び込み自殺を図った青年、何ごともなく生還

列車にひかれて真っ二つになった青年 普通に立ち上がり歩き出す

記事の内容を簡単に要約するとこんな感じ。

タイ南部にあるペッチャブリー駅の監視カメラが飛び込み自殺の瞬間を捉えた。映像では、緑の T シャツを着た青年が線路上に飛び込み、その数秒後に列車が駅に到着。車輪にひかれた青年が真っ二つになったように見えるが、列車通過後、青年は飛び上がってその場を立ち去っている。

その後、青年は近くの道を歩いているところを警察に見つかった。青年は職が見つからず鬱状態だったという。

何も知らずに動画を見ると、列車にひかれて真っ二つになったと思うでしょうね。

よく見るとギリギリの所で接触していないっぽいから、直前になってとっさによけたのかな?

さて、今回の例文はこれ。

 例文

CCTV from Phetchaburi railway station in southern Thailand shows a man in a green t-shirt jump onto the line seconds before a locomotive pulls in.

タイ南部にあるペッチャブリー駅の監視カメラが捉えた映像によると、緑の T シャツを着た青年が線路上に飛び込み、その数秒後に機関車が駅に到着している。

さて、今回は主語が少し長いパターン。こういうときは述語動詞を探してみよう。

えっと、最初から 1 つずつ単語を見ていくと shows が動詞のようですね。これが今回の述語動詞かな?

そう。三単現の s もついていることから、これが動詞の現在形とわかるよ。よって、主語は CCTV from Phetchaburi railway station in southern Thailand 「タイ南部にあるペッチャブリー駅の監視カメラ」となる。

shows は「見せる」だから「監視カメラが見せる」、つまり監視カメラの映像を見ると次のことがわかりますよという意味。ここからがその映像の内容。

a man in a green t-shirt jump onto the line は「緑の T シャツを着た青年が線路上に飛び出す」。

seconds before a locomotive pulls in は「機関車が到着する数秒前に」。接続詞 before の前に seconds がつくことで「数秒前」という意味になるよ。locomotive は「機関車」。pull in は「駅に入る」という意味。

タイって今でも機関車が走っているんですか?

それはよく知らないけど、記事に locomotive って書いてあるからそのまま機関車と訳しておくね。

さて、全体を直訳すると「タイ南部にあるペッチャブリー駅の監視カメラが、機関車が到着する数秒前に、緑の T シャツを着た青年が線路上に飛び出す様子を見せている」となる。

英語の語順にあわせて訳すと「タイ南部にあるペッチャブリー駅の監視カメラが捉えた映像によると、緑の T シャツを着た青年が線路上に飛び込み、その数秒後に機関車が駅に到着している」となる。

ちなみに、記事によると青年は 23 歳の無職で、以前からこのあたりをウロウロしていたみたい。

鬱状態でツラかったんでしょうね。動画を見てもうっかり落っこちた感じではなく、明らかに飛び込んでいるし。結果的になにごともなくて良かった。

ところで、日本だと電車を止めると多額の賠償金を請求されると言いますけど、タイではどうなんだろう。

どうだろうね。その件については報道されていないみたい。

登場キャラクター

シン
英語が苦手な少年。ミサから英語を教わっている。

ミサ
英語を教えてくれる近所のお姉さん。