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予想せずに勝つ!仮想通貨トレードで勝てないときに観たい映画『ラスベガスをぶっつぶせ』

前回は「秋から年末にかけて仮想通貨が高騰する」という予想が的中した (?) という話をしました。保有通貨が軒並み高騰してくれているおかげで順調に利益が伸びています。

今回は逆に「予想せずに勝つ」という観点で、仮想通貨トレードとちょっとだけ関係のある僕の好きな映画『ラスベガスをぶっつぶせ』を紹介します。

『ラスベガスをぶっつぶせ』

映画『ラスベガスをぶっつぶせ』はカジノを舞台とする作品です。

カジノで遊戯できるほぼ全てのゲームは、客が負け店が儲かるようにできています。なぜなら、ゲームに勝つ期待値が少しだけ店側に有利に設定されており、短期的には客が勝つことがあっても長期的には必ず店が勝つようにできているからです。日本のパチンコ屋も同じ仕組みですね。

「ほぼ全て」と書いたのは例外があるからです。カジノの中でもブラックジャックというカードゲームは、展開次第では客側の期待値が高くなる場合があり、期待値が高いときだけ勝負していれば利益を積み重ねていくことができます。次のカードを予想しているわけではなく、期待値の高いゲームで儲かるのは数学的に必然なのです。

この期待値は、カードのカウンティングを行うことで計算できますが、優れた計算能力と冷静さを失わないメンタルが必要になります。本作品は、マサチューセッツ工科大学の学生チームがラスベガスで大儲けした実話を元に作られた映画です。

この「期待値で勝つ」戦略はシステムトレードと同じ発想です。

※ 「期待度」みたいなニュアンスで期待値という言葉を使う人もいますが、本記事では確率論の期待値のことを指しています。

予想はせず、ルールで勝負する

システムトレードでは勘や予想に頼らず、過去のデータを検証して見つけ出した期待値の高い投資戦略に基づいてトレードを行います。各トレードの勝ち負けにはこだわらず、ルールを守り続けて利益を積み重ねていくことが重要です。

頭では理解していてもルールを守り続けることは意外と難しく、損切りのタイミングを逃して大損してしまう可能性もあります。しかし、昨日『マーケットの魔術師 エッセンシャル版--投資で勝つ23の教え』を読んでいて、腑に落ちる例え話を見つけました。

私があなたに、「あなたのコインを使って、あなたがトスをするインチキなしのコイントスの賭け」を持ちかけたとしよう。表が出たらあなたが私に 100 ドル払う。裏だったら私があなたに 200 ドル払う。あなたは受け容れてコインを投げ、表が出た。これは悪い賭けだろうか。もちろん違う。これはよい賭けだ。しかし、負ける賭けでもある。
これを非常に多くの回数行えば、この賭けはもっとよい成果を出すだろう。最初の賭けで負けたとしても、それをやったことは正しい。トレーディングでも、利益を出せる戦略を守るトレーディングは、負けたとしても正しい。同様の取引を何度も繰り返せば、最終的な収支はプラスになるだろう。

こんなゲームを持ちかけられたらどうしますか? このコイントスでは最初にいきなり 3〜4 連敗する可能性もあります。だからといって、ルールを変更して「表なら 100 ドル貰い、裏なら 200 ドル払う」などとしては勝てなくなってしまいます。勝ちたければ、最初のルールのまま継続しなければなりません。

この例えからも分かるように、目先の勝ち負けを気にせずに期待値の高いルールを長期的に継続していれば儲かる可能性は高まります。次に表が出るか裏が出るかはたいした問題ではありません。システムトレードでも同じです。

もちろんシステムトレードに限らず、ルールに基づくトレードを行えばこのコイントスと同じゲームができます。そのためには、まずは明確なルールを作り、そのルールの期待値が高いことを確認できるまでしっかり検証する必要があります。自分のルールが信頼できないと、目先の 1 勝にこだわって損切りできなくなってしまいます。

映画『ラスベガスをぶっつぶせ』も必勝ルールで大儲けをしようという話ですが、冷静さを失ってルールが守れなくなる様子が描かれています。

ストーリー自体も面白いし、ルールを守る重要性が学べるかもしれません。興味があればぜひ。

Winner, winner, chicken dinner!

カードを読め 賭けはするな
ルールに従ってゲームをしろ
賭け事は熱くなる
そして人は理性を失う
皆 感情に走る
そうなるな

※ 期待値の高いルール作りには『売買システム入門』や『トレーディングシステム徹底比較』などが参考になります。

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