多くの研究がダークチョコレートの利点を示しています。
ダークチョコレートを毎日摂取することで、LDL(悪玉コレステロール)値が低下します。また、心臓病のリスクが30%低下し、脳卒中で死亡するリスクも50%低下します。週に1回以上チョコレートを食べることで認知機能が改善するという研究結果もあります。
13,000人以上を対象としたユニバーシティ・カレッジ・ロンドンの最新研究によると、24時間以内にダークチョコレートを食べたと報告した人は、全く食べなかった人と比べて、臨床的に意義のある抑うつ症状を報告する割合が70%低いことがわかりました。
ダークチョコレートを食べると幸せになれる!?
ダークチョコレートには、気分を向上する精神作用のある成分が含まれます。
1つはフェニルエチルアミン。これは気分の調節を助ける神経調節物質です。さらに、ダークチョコレートには抗酸化物質が高濃度に含まれ、これが抑うつ症状を軽減します。
参加者全員が1日に必要とするチョコレートの量は0.5オンス(約15グラム)でした。
15グラムのダークチョコレートには通常、カカオ豆を発酵、焙煎、粉砕したペーストであるカカオ固形分の割合に応じて70〜80カロリーが含まれます。その後カカオにミルクや砂糖などの材料を混ぜることで、さまざまな種類のチョコレートが作られます。
「ダークチョコレート」には45〜50%のカカオ固形分が含まれますが、研究では、少なくとも60%のカカオ固形分を含むダークチョコレートが最も効果的であると示されています。
研究者らは以下のように述べています。
「この研究は、チョコレート、特にダークチョコレートの摂取が、臨床的に関連する抑うつ症状の低下につながる可能性があることを示しています」
「しかし、抑うつ症状によってチョコレートを食べることへの興味が失われたり、他の要因によってダークチョコレートを食べにくくなったり抑うつ症状が出たりするなどの可能性もあるため、その原因の解明にはさらなる研究が必要です」
しかし、これまでの研究によると、チョコレートを摂取することで気分が良くなったり、気分が落ち着いて満足感が増す可能性もあります。この理由の一部は、ダークチョコレートがエンドルフィン(快感を生み出す脳内の化学物質)の生成を刺激することにあります。また、ダークチョコレートには、気分を高める抑うつ剤のセロトニンも含まれています。
そのため、チョコレートをダイエットの敵だと思わずに楽しんでください。たとえそうだと思っても、15グラムを食べたら友人や愛する人と15分ほどウォーキングをしましょう。