ファンドストラット社は、ビットコインのハッシュレートが5月から倍増したと報告しました。ビットコイン市場の低迷にも関わらず、ハッシュレートは右肩上がりで推移しており、5月の28 EH/sに対して、9月には57 EH/sとなっています。
Despite $BTC bear market, hashpower doubled since May to 57 EH/s - Even with upgrades to existing equipment, implies almost 1GW of new power consumption vs 5.2GW in May '18. Breakeven now $7300 ($5300 cash BE) vs. $6000 in May - Mining becoming FCF -ive @fundstrat #Crypto pic.twitter.com/pTTWJWlrz0
— Sam Doctor (@fundstratQuant) 2018年9月14日
ハッシュレート倍増
投資会社のファンドストラット社は、ビットコインのハッシュレートが5月から倍増したと報告しました。
「BTCは弱気市場だが、ハッシュレートが5月から倍増して57 EH/sとなった。既存設備の消費電力が2018年5月の5.2GWから1GW近く増加したにも関わらずである。現在の損益分岐点は7300ドル (キャッシュコストは5300ドル)、5月では6000ドルだった」とファンドストラット社のサム・ドクター氏は述べました。
マイニング活動の増加
仮想通貨市場の価値は2月から80%以上下落しました。しかし、マイニング活動は指数関数的に増加しています。
ビットコインマイニングの難易度は、ハッシュレートに基づいて変化します。マイナーの数が減るとマイニングの難易度は低下しますが、多くの人がマイニングをしてネットワークのハッシュレートが増加すると、マイニング難易度は増加します。
難易度が増加するとブロックの発見が困難になり、マイナーの収益減に繋がります。ビットコインのブロック報酬は4年に1度変更されるため、ビットコインマイニングの難易度の変化により、マイニング報酬は頻繁に変動します。
もし報酬が4年間変化しないのに難易度が増加すれば、マイナーやマイニングセンターのコストを補うために生成されるBTCが減少します。これは、BTCの価格が下落すると、マイナーの報酬はもっと低下することを意味します。
したがって、BTCの価格が下落するとマイニング報酬の低下に繋がるため、ビットコインのハッシュレートも同様に低下すると考えるのが普通です。
しかし、過去8ヶ月間で70%下落したにも関わらず、ビットコインのハッシュレートは過去5ヶ月間で2倍以上に増加しています。これは、弱気市場で報酬が低下している状況でも、マイナーがさらにビットコインをマイニングしようとしていることを意味します。
ビットコインの難易度とハッシュレートが増加することは、いつもポジティブな指標になります。なぜなら、ビットコインブロックチェーンの強さが増し、より堅牢で、攻撃に耐えられることを意味するからです。さらに、BTC価格の下落によりマイナーの収益が明らかに減っているにも関わらず、マイニングを継続する意欲があることを表しています。
via: Bitcoin Hashpower Doubled Since May Despite 70% Correction