猫でもわかる 秘密の英語勉強会

「読むだけで英語が身につく」を目標に、英語フレーズや英語記事の解説など、初級者向けのさまざまなトピックを猫たちと一緒に勉強します。

英語は多読で伸びる。猫好きな人に知って欲しい英語漫画(250円)

インターネットで英語の勉強法を調べていたら「多読」をすると良いという話をよく見かけるんですが本当ですか?

うん。日本人が子どもの頃からたくさんの本や漫画を読んで日本語を覚えるように、英語もできるだけたくさん読む方が良いよ。もちろん留学やオンライン英会話も効果的だけど、多読・多聴という大量のインプットも非常に効果があることで知られているの。

ただし英語をたくさん読むにはそれなりに英語力が必要になるので、いきなり難しい本を読もうとしてはいけない。まずは簡単な本から始めて、少しずつレベルを上げていくのが良いよ。

英語の多読って効果あるの?

私自身も英語の勉強では多読に重点を置いているけど、私の言葉だけでは説得力がないと思うから、いくつかの引用をしてみよう。

まずは有名な小説家、評論家、英文学者で翻訳の仕事もしていた夏目漱石の言葉から。

英語を修むる青年は、ある程度まで修めたら辞書を引かないでむちゃくちゃに英書をたくさんと読むがよい。少しわからない節があって、そこは飛ばして読んでいっても、どしどしと読書していくと、ついにはわかるようになる。また、前後の関係でも了解せられる。それでもわからな いのは、めったに出ない文字である。要するに、英語を学ぶものは日本人がちょうど国語を学ぶような状態に自然的慣習によってやるがよい。すなわち、いくへんとなく繰り返し繰り返しするがよい。

少し長いけど、要するにたくさん読めば徐々にわかるようになってくるし、前後関係で推測する力も付いてくるということ。日本語でも、たくさん読書する人の方が日本語力が高いことが多いよね。次は脳科学者の茂木健一郎さんの言葉。

僕は英語で苦労した記憶がありません。高校のときに自分に「英語の原書をたくさん読む」という無茶ぶりをしたのが効いたようです。『赤毛のアン』シリーズや科学書などの英語の原書を、3年間で30冊ぐらい読みました。最初は苦しかったのですが、読み終えたあとは、大学入試くらいの英語だったら問題ない状態になりました。

茂木さんは英検1級、国連英検特A級など非常に高度な英語資格を取得しているほどの英語力の持ち主だよ。そして次はピッツバーグ大学教授の白井恭弘さんの言葉。

SLA研究の結果わかってきたことは、インプット、それも「理解できるインプット」が、言語習得のカギを握っているということです。

白井さんの著書『英語はもっと科学的に学習しよう』では、英語の習得には「大量のインプットと少量のアウトプット」が効果的と説明されている。彼の研究によると、インプットとアウトプット、つまり英語を話したり書いたりすることのバランスが重要だとわかってきたらしい。

ということはオンライン英会話や英語日記などでアウトプットもした方が良さそうですね。

そう、読むだけではなく話したり書いたりすることも大事。最後に、10 カ国語以上を身に付けた言語学習の達人スティーブ・カウフマン氏の動画を見てみよう。

動画を見るとわかるように流ちょうな日本語を話すスティーブさんは 10 カ国語以上の言語を大人になってから勉強して習得している。その彼が非常に効果的と言っている勉強法も「多読・多聴」なんだよ。特に、興味のある作品を読んだり聴いたりするべきと主張している。つまらない作品ではすぐにイヤになってしまうからね。

他にも、『田舎の無名高校から東大、京大にバンバン合格した話―西大和学園の奇跡』によると、創立当初は荒れていた西大和学園が英語の授業で多読を取り入れたことで生徒たちの英語力が急上昇したという話もある。今では日本で有数の進学校になっていて、以前テレビ番組の『世界一受けたい授業』でも取り上げられたからちょっと有名かも。

例を挙げるとキリがないのでこれくらいにしておくけど、他にも多読を推奨している言語学者や英語講師はたくさんいるよ。

仮に私たちが学校で読む英語の教科書を 1 冊の本とすると、中学・高校で参考書もあわせて 10 冊前後の本しか読んでいないことになる。日本語なら国語や社会の教科書、漫画や絵本も含めると小学生でも数十冊の本を読んでいるよね。そう考えると、英語に関しては圧倒的に読書量が足りないのよ。

つまり英語の本をたくさん読めってことですよね。でも、英語の本って結構お高いんじゃないですか?

うん、だから図書館に通って無料で借りられる本はなるべく借りて読んだほうがいいね。それに、今では英語のウェブサイトなどもたくさんあるから、なるべく無料や安いものを中心に多読をするといいよ。ただ、最初は簡単なものから読み始めるようにしないとすぐに挫折するから気をつけて。

そこで、今回は多読のきっかけになる英語漫画を 2 冊紹介しよう。

『猫まんがで楽しい英語多読 1, 2』

今回紹介したいのは『猫まんがで楽しい英語多読』の 1 巻と 2 巻。これは、著者が野良猫を飼うことを決めて、その猫と著者の日常や苦闘を描いた漫画。台詞がすべて英語になっているよ。

漫画の一部を参照するとこんな感じ。

猫まんがで楽しい英語多読
『猫まんがで楽しい英語多読 1』

こんなふうに、猫と飼い主の日常が英語で描かれている漫画。全体的に中学レベルの英語だから読みやすいし、たとえよくわからない所があっても絵と漫画の流れから推測もしやすい。何より、夏目漱石が言うように、わからない所はどんどん飛ばして読んでいけばいいんだよ。

漫画で多読の第一歩ということですか。

そう、しかもこの漫画は Kindle で各 250 円と低価格なので人気も高い。発売から 3 年たつ今でもカテゴリ別のベストセラー 1 位になっているよ。ペーパーバック (洋書の一種) なんてすごく薄い本でも 1000 円近くするから、それを考えると良心的な値段設定と言えるよね。

また、漫画だけでなく、著者の英語学習にまつわるコラム (日本語) もいくつか挿入されていてこれも面白いよ。

猫まんがで楽しい英語多読2
『猫まんがで楽しい英語多読 2』

いろいろと盛りだくさんということですか。ところで、台詞がすべて英語ということですけど、日本語訳は付いているんですか?

いや、残念ながらすべて英語のみ。ただしこの漫画は『白黒猫まんが(フルカラー)』(280 円) の英訳版ということなので、どうしても日本語訳が気になる場合は原作を読むといいと思う。ただし私は原作の方は買ってないから、英訳版ときっちり対応しているかどうかは未確認だけど。

これから英語の多読を始めるなら、高価な洋書だけでなくこういう漫画もあるということを知っておいて。

登場キャラクター

シン
英語が苦手な少年。ミサから英語を教わっている。

ミサ
英語を教えてくれる近所のお姉さん。