井の中の蛙、大海を知らず
井の中の蛙、大海を知らず。
僕たちは鳥籠の中に囚われていたんだ。
井戸の中にいる蛙はそこが世界の全てだと思い込み、井戸の外に広い世界があることを知らない。つまり、物の見方や考え方が狭いことを批判するときに使われることわざだよ。
視野を広く持つ必要があるんですね。
「井の中の蛙、大海を知らず」の英語版はこれ。
[英語のことわざ]
He that stays in the valley shall never get over the hill.
谷の中に住み続ける者は、決して山を越えることはない。
この英文の that は関係代名詞。that stays in the valley が直前の He に説明を加えて、「谷の中に住み続ける者」という意味になってるよ。ここまでが主語だね。
shall never は「決して〜することない」という強い否定。
その後の動詞 get と 前置詞 over をあわせた get over で「乗り越える」という意味になるの。
なんで get over で「乗り越える」という意味になるんですか?
基本動詞 get には「ある状態になる」というイメージがあって、前置詞 over の「越える」イメージと合わせると「何かを越える状態になる」というイメージになるの。それを日本語で簡単に表現すると「乗り越える」になるんだよ。
それで、shall never get over the hill で「決して山を越えることはない」となるんですか。
同じ意味のことわざが他にもあるよ。
[類句]
They think a calf a muckle beast that never saw a cow.
親牛を見たことのない者は、子牛を見て大きな獣だと思う。
think A B で「A を B だと思う」という使い方があるんだけど、a calf が「子牛」で a muckle beast が「大きな獣」だから、think a calf a muckle beast で「子牛を大きな獣だと思う」という意味になるの。
その後ろの that は関係代名詞で、文頭の they に説明を加えていると考えて。
それで「親牛を見たことのない者」となるんですね。
子牛も大型犬ぐらいのサイズがあるから、親牛を知らないと十分大きな獣に見えるでしょうね。
They think a calf a muckle beast that never saw a cow.
駆逐される。
登場キャラクター
シン
英語が苦手な少年。ミサから英語を教わっている。
ミサ
英語を教えてくれる近所のお姉さん。
レイ
シンの同級生。絵を描いて勉強会のサポートをしている。