国際連合世界食糧計画がブロックチェーン技術を活用してシリアの難民支援を行っています。これまでの成功をふまえ、今後はさらに多くの難民を支援する計画のようです。
仮想通貨の英語記事シリーズ、今回はこの記事を読んでいきます。
United Nations Expanding Blockchain Use to Help Syrian Refugees
※ 今回は要約できるところがあまりなく長文になってしまいました。
ブロックチェーン技術で難民支援
Since the year 2017, a project from the United Nations World Food Programme associated with the Ethereum blockchain called “Building Blocks” has been helping provide aid to Syrian refugees.
2017 年以来、国際連合世界食糧計画によるイーサリアムブロックチェーン関連プロジェクト「ビルディングブロックス (Building Blocks)」は、シリアの難民に支援を行ってきました。
As of January 2018, through a cash-for-food blockchain-based system, Building Blocks has provided aid to over 100,000 refugees who reside in refugee camps. Given the success of that project, The World Food Programme has plans to expand it to 500,000 Syrian refugees by the year 2019.
2018 年 1 月現在、ビルディングブロックスはキャッシュ・フォー・フード (食料のためのお金) ブロックチェーンベースシステムを通して、難民キャンプで生活する 10 万人以上の難民に支援を行っています。同プロジェクトの成功をふまえ、世界食糧計画は、救済するシリア難民の数を 2019 年までに 50 万人へ拡大するよう計画しています。
Looking at how the technology works, Building Blocks integrates with a biometric authentication technology called IrisGuard which allows refugees to identify themselves by looking into an iris scanner.
技術的な機能に関しては、ビルディングブロックスはアイリスガード (IrisGuard) と呼ばれる生体認証技術と統合しており、難民が虹彩スキャナを見ることで個人の識別を可能にします。
This technology is connected to the camp supermarkets where aid is provided to refugees. Using this technology, refugees individually go to this supermarket and get the food they need. When they go to the checkout line, all they need to do is look directly into the IrisGuard iris scanner.
この技術は難民に支援が行われるキャンプスーパーマーケットと連携しています。この技術を使うことで、難民はそれぞれスーパーマーケットへ行き必要な食料を購入することができます。列に並ぶときに彼らがすべきことは、アイリスガードの虹彩スキャナを直接覗くことだけです。
There is no cash exchanged. Instead, the technology simply scans the iris of their eye to verify who they are. Once the system captures the iris scan, it then checks their bank account to see if there’s enough credit available to cover the food.
お金を交わす必要はなく、代わりにこの技術が目の虹彩をスキャンするだけで個人認証を行います。システムは、虹彩スキャンを行うと各自の銀行口座を調べ、食料を購入するのに十分な残高があるかどうかを確認します。
By tracking the entire process on a blockchain, this is a much more cost-effective and safer checkout method than using local financial networks for transmitting money and verifying balances.
ブロックチェーン上で全行程を追跡することで、地元の金融ネットワークで送金や残高確認を行うよりはるかに低コストで安全な精算方法となります。
Because each transactions is individually confirmed by using the refugee’s eye scan against the actual delivery of the aid, there is practically no chance of corruption or tampering with this new blockchain program. Results of the “Building Blocks” system so far has shown transaction fees have decreased by 98%.
各処理は、実際の支援に対して難民の虹彩スキャンでそれぞれ確認されるため、この新しいブロックチェーンプログラムの変更や改ざんは事実上不可能となります。「ビルディングブロックス」システムの結果として、各処理の手数料が現在までに 98% 削減したことが示されています。
今回は国際連合世界食糧計画に関する記事でした。
同プロジェクトは昨年イーサリアムブロックチェーンを使用して 10 万人の難民支援を行っています。ブロックチェーン技術を使用することでコスト削減が可能となるため、今後はさらに支援活動を拡大するようです。
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