助動詞の should と言えばどんな意味?
should は「〜すべき」ですよね。
では、had better は?
「〜した方が良い」だったかな。
うん、学校では had better を「〜した方が良い」とか「〜すべき」という意味で覚えたよね。
では、友人に「この本を読んだ方がいいよ」とおすすめするときは、should と had better のどっち?
その場合は「〜した方が良い」の had better じゃないですか? should だと「君はこの本を読むべき」となって、おすすめする表現としては強すぎる感じがします。
本当にそうかな? それでは今回は should と had better の違いを見ていこう。
had better は警告する「〜すべき」
I think you'd better hurry and pay for that dress. We have lunch reservations.
急いでそのドレスの代金を支払った方がいいと思うよ、昼食の予約があるんだ。
Anyhow you had better see the doctor soon.
とにかく医者にすぐ診てもらったほうがいい。
had better は、おすすめする表現よりも強くて、警告に近い表現。
「私の言ったとおりにしないと悪い結果になるよ」という意味合いがある。
そのため、自分より目上の人に対して使うべきではないよ。
[例文1] は、単にアドバイスしているというよりも「急がないとランチに遅れるよ」というニュアンスだね。
悪い結果にならないように「〜すべき」ということですか。
そう。 [例文2] は、「すぐに医者に診てもらわないと悪化するよ」という意味合いになるでしょ。
なるほど。ということは、友人に本をおすすめする表現としては had better は不適切なんですね。
「これを読まないと悪い結果になるぞ」って感じだからね。状況によってはこの表現が適切な場合もあるけど、普通におすすめする表現ではないね。
すぐ医者に診てもらったほうがいい。
should はアドバイスする「〜した方が良いよ」
When you come to Kobe, you should go to Nankinmachi.
神戸に来たときは南京町に行くと良いよ。
should は「〜すべき」と覚えたかもしれないけど、むしろ「〜した方が良いよ」とアドバイスや提案をする表現だよ。
これは had better のような強いニュアンスではなく、「私はこうしたら良いと思う」って感じ。
日本語の「〜すべき」だと強い表現に聞こえますけど、実際はアドバイスなんですね。
そう、だから should の方が使いやすい表現だと言えるね。
ちなみに南京町には中華街があって、老祥記の豚饅頭がおすすめだよ。
何その耳寄り情報。
老祥記の豚饅頭は和風の味付けになっていてとても美味しいんだよ。一口サイズだからお客はみんな 10 〜 20 個ぐらいまとめ買いするのが当たり前なの。店頭にはいつも行列ができていてね、・・・・・・。
その話、長くなります?
南京町に行くと良いよ。
may as well は控えめな「〜したらどう」
You may as well read some books.
本でも読んだらいいよ。
ついでに may as well も覚えよう。
may as well は積極的にすすめるのではなく、控えめな「〜したらどう」という意味。
might as well とも言うよ。
You may as well read some books as look at the sky.
空を眺めているくらいなら本でも読んだ方が良い。
このように、may as well ... as 〜 で「〜するより...する方が良い」という意味。
[例文5] では、look at the sky 「空を眺める」と比較して、それよりは本を読む方がまし、という意味になる。
かなり弱い提案なんですね。
本でも読んだら?
そうだね。
[1] ウィズダム英和辞典
[2] ランダムハウス英和大辞典
登場キャラクター
シン
英語が苦手な少年。ミサから英語を教わっている。
ミサ
英語を教えてくれる近所のお姉さん。
レイ
シンの同級生。絵を描いて勉強会のサポートをしている。