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日本、ホログラムで「嫁」を作る

今回は、日本のある企業がホログラム技術で「嫁」を作ったという内容だよ。

何言ってるんですか?

動画もあるからとにかく見てみよう。

ホログラムの「嫁」が自宅で主人をお出迎え

日本 ホログラムで嫁を作る

記事の内容を簡単に要約するとこんな感じ。

日本は今、危機的状況にある。若者たちが恋愛を避ける傾向が強くなり、その結果出生率が急激に低下し、人口も減少している。日本人はいよいよ人と交わらなくなってきているのだ。

そのむなしさを埋めるべく、日本の企業 Gatebox がホログラムのキャラクター『逢妻ヒカリ』を開発した。それは「自分の自由を損なわずに、誰かと一緒の生活を楽しむ」というものだ。

『逢妻ヒカリ』は Amazon や Apple、Microsoft などが手がけるバーチャルアシスタントと同様のサービスだが、キャラクターが 50cm のガラス管の中に存在する点が大きな特徴となっている。ミニスカートにニーハイソックス姿の『逢妻ヒカリ』は、日本の独身男性をターゲットにしているようだ。

動画には、男性が職場で『逢妻ヒカリ』とテキストメッセージを交換している様子が映し出されている。夜になり男性が帰宅すると、彼女は「おかえりなさい」と声をかけ迎え入れている。

ホログラムの『逢妻ヒカリ』が日本の問題を解決するわけではないが、今後ますます孤独になっていく世代の癒やしになるのかもしれない。

日本の方向性はこれで良いのでしょうか。

嫁の代わりになるかどうかはともかく、技術としては面白いよね。SF 映画に登場する技術に一歩近づいた感じで。

ちなみに、『逢妻ヒカリ』は朝の目覚まし時計代わりになったり、天気予報を教えてくれたり、帰宅時に家の電気を付けておいてくれたりと、色々な機能があるみたいだよ。

しかも、動画では男性とチャットをしていましたよね。PC やスマホ上のバーチャルアシスタントが現実世界で働いている感じかな。これから人工知能技術が発達するにつれ、どんどん映画のようなバーチャルアシスタントになっていくのでしょうね。

さて、今回の例文はこれ。

 例文

Young adults are increasingly shunning romantic relationships, resulting in plunging birth rates and a declining population.

若者たちはますます恋愛を避けるようになっており、その結果出生率が急激に低下し、人口も減少している。

Young adults 「若年成人」がこの英文の主語。increasingly は副詞で「ますます」とか「だんだん」という意味。

shun は「避ける」、romantic relationship は「恋愛関係」だから、Young adults are increasingly shunning romantic relationships を直訳すると「若年世代はますます恋愛関係を避けるようになっている」となる。

若者たちが恋愛をしなくなっているということですか。

うん。そこまでの文を resulting in が受けて、「その結果〜となる」という意味合いになるの。

plunging birth rates は「出生率の急落」、declining population は「人口の減少」。よって、「その結果出生率が急落し、人口も減少している」となる。

一人でも生活しやすい環境になるにつれ、結婚率や出生率が下がっていくんでしょうね。

ところで、こういう技術は新キャラクターで売り出すよりも既存の人気キャラクターを使った方が受けるんじゃないですかね?

たしかに、自分の好きなキャラクターを動かしたいという人も多いだろうね。ちなみに、Gatebox 社は 2016 年 9 月の「マジカルミライ 2016」というイベントで、初音ミクを使ってこの技術を公開したらしいよ。

そのときの動画がこれ。

そうそう、こんな感じで他の企業とのタイアップでいろんなキャラクターが使えるようにしたら幅広く売れそうですね。

ところで、『逢妻ヒカリ』はおいくらになる予定なんですか?

記事によると 298,000 円となっているね。

約 30 万円ですか。新技術とはいえかなりのぜいたく品ですね。

登場キャラクター

シン
英語が苦手な少年。ミサから英語を教わっている。

ミサ
英語を教えてくれる近所のお姉さん。