make の基本イメージ:作る
make の基本イメージは「作る」。力を加えて何かを作るイメージだよ。
それって何か物を作るということですよね。・・・・・・あれ、もしかして?
勘が良くなってきたね。
そう、物に限らず「ある状態」を作る、つまり「ある状態にする」というイメージもあるよ。
やっぱり。
make のイメージ。
作る
She made this cake.
彼女がこのケーキを作った。
This desk is made in China.
この机は中国製です。
これは「作る」という意味。材料に手を加えて形を変えるということ。
[例文2] は、「中国で作られた」と受け身の形で表現して、「中国製」という意味だね。
「メイドインチャイナ」は普段よく目にしますね。
This desk is made of wood.
この机は木でできている (木製です)。
Chese is made from milk.
チーズは牛乳から作られる。
[例文3] のように、見た目で材料がわかる場合は made of 〜、[例文4] のように、材料が元の形状を留めていなくて見た目では分からない場合は made from 〜 が使われるよ。
この像は木製。
顔も真面目に彫って。
友達になる
I made friends with Ken.
ケンと友達になった。
このように、make friends with で、誰かと友達になるとか親しくなるという意味になるよ。
複数形で friends とする必要があるんですか?
うん、自分と相手の 2 人だからね。1 人だけでは友達にはなれないでしょ。
準備する、整える
He made his bed.
彼はベッドを整えた。
She made a cup of coffee for herself.
彼女は自分でコーヒーを入れた。
He made time to meet with me.
彼は私に会おうと時間の都合をつけてくれた。
Can you make some room for me?
少し場所を空けてもらえませんか。
これは「準備する」「整える」という意味。何かに手を加えて整えたり、状態を作り出したりするイメージだよ。
物を作るだけでなく、時間や場所も作るんですね。
〜を〜にする
He made her angry.
彼は彼女を怒らせた。
The movie made him cry.
彼はその映画を観て泣いた。
これは「〜を〜にする」という意味。何かをある状態にするということ。
[例文10] は彼が彼女に働きかけて怒る状態にした、[例文11] は映画が彼を泣く状態にしたということだね。
直訳すると「映画が彼を泣かした」か。こういう表現って英語っぽいですよね。
He couldn't make himself understood in English.
彼の英語は通じなかった。
make oneself understood で「自分自身を理解される状態にする」ということ。これを分かりやすく言いかえると「自分の言葉や考えを人に理解してもらう」という意味。
だから [例文12] は、「彼が英語で自分自身を理解してもらうことができなかった」、つまり「彼の英語が通じなかった」となるの。
自分自身を理解される状態にする、か。直訳だとちょっとややこしい言い回しですね。
彼の英語は通じなかった。
どんな言語なら通じるのだろう。
[8][9] ウィズダム英和辞典
登場キャラクター
シン
英語が苦手な少年。ミサから英語を教わっている。
ミサ
英語を教えてくれる近所のお姉さん。
レイ
シンの同級生。絵を描いて勉強会のサポートをしている。