get の基本イメージ:手に入れる
get の基本イメージは「手に入れる」。
ゲットといえば、何か物を手に入れるってことですよね。
いや、物に限らず「ある状態」を手に入れる、つまり「ある状態になる」というイメージもあるんだよ。
「ある状態」を手に入れる?
そう、詳しくは後で説明するからね。
get のイメージ。
手に入れる
I got a new computer.
新しいコンピュータを手に入れた。
I got some money.
お金を手に入れた。
これは「手に入れる」という意味。自分の意思で手に入れた場合も、自分の意思とは関係なく手に入った場合も get が使えるよ。
たとえば、自分の意思とは関係なく誰かに物やお金を貰う場合もあるよね。このような意思の有無は、前後の文脈で判断する必要があるの。
自分でお金を稼いだことを明確に言いたければ、動詞 earn (稼ぐ) を使えばいいんだよ。
get は広い意味で使えるんですね。
そう、だからこそ正確な意味は文脈で判断することになるの。
The police got him.
警察は彼を捕まえた。
[例文3] は「彼」を手に入れたのですか?
この場合は「彼を捕まえた」ということだから catch と同じ意味。他にも、映画とかで敵を倒したときに I got him. と言うことがあるけど、これは「やっつけた」という意味だね。
これも文脈から判断するしかないんですね。
理解する
She didn't get my jokes.
彼女は私の冗談がわからなかった。
Did you get it?
わかった?
Yes, I got it.
わかりました。
これは「理解する」という意味で、知識や情報を手に入れる感じ。
手に入れるのは「物」だけではないということですか。
そう、get は広い意味で「手に入れる」イメージなんだよ。
I got it.
ある状態になる
She got angry.
彼女は怒った。
これは「ある状態」を手に入れる、つまり「ある状態になる」ということ。
たとえば She is angry. なら「彼女が怒っている」という現在の状態を表しているでしょ。She got angry. は怒っている状態への変化を表すから「彼女は怒った」となるんだよ。
物を手に入れるように「状態」を手に入れているんですね。
そう、get を「物を手に入れる」という意味だけで覚えていると、この使い方はピンとこないよね。「ある状態になる」というイメージも大事なんだよ。
また、「物を手に入れる」という意味も、レイが最初に描いた get のイメージのように、「持っていない状態」から「持っている状態」への変化と考えることができるよ。
状態の変化か。
She got angry.
これの元ネタが分かる人がどれだけいるんだろう。
ある状態にする
Don't get your hands dirty.
手を汚さないようにして。
これは「ある状態にする」という意味。これも「ある状態」を手に入れるということだけど、より意識的にその状態にしているという感じ。
[例文8] では、your hands と dirty の間に be 動詞を補うと、your hands are dirty 「手が汚れている」となるでしょ。
この「手が汚れている」状態を get しないでと言っているんだね。
到着する
He got to the station.
彼は駅に着いた。
What time did you get here?
何時にここに着いたのですか?
これは「到着する」という意味。ある場所にいる状態になること。
[例文9] の get to は「〜に到着する」という意味。前置詞 to の勉強会で覚えたように to は到達点を表しているんだよ。
「駅に到着した」という状態になったんですね。
登場キャラクター
シン
英語が苦手な少年。ミサから英語を教わっている。
ミサ
英語を教えてくれる近所のお姉さん。
レイ
シンの同級生。絵を描いて勉強会のサポートをしている。