猫でもわかる 秘密の英語勉強会

ICO詐欺にあわなくても破産する!?トレーダーが犯す破産リスクとは

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どうも、猫派の錬金術師です。

最近、あるコインの価格が暴落を続け、ついにはほぼ 0 円になってしまったようです。

そのコインは以前から詐欺の可能性が極めて高いと言われており、集団訴訟プラットフォーム enjin では多くの被害者が名を連ね、総被害額は億単位の金額になっています。中には借金をして投資した人もいるようです。

詐欺罪が成立すれば悪いのはもちろん加害者ですが、それにしても一つの投資対象にあまりに多額の資金を投資している人が大勢いるのも気になります。

たとえ投資対象が詐欺ではなくても、リスクを一点に集中しすぎるのは危険だからです。

先日紹介した書籍『伝説のトレーダー集団 タートル流投資の魔術』の記述を引用します。

次に、商品取引においてトレーダーが成果を出せない原因と思われるものを挙げてみる。

計画性のなさ
トレーダーの多くは、勘や噂や推測、そして自分が価格の先行きについて何か知っているという勘違いにもとづいて取引を行う。

過剰なリスク
ほかの点では優秀なトレーダーの多くが、リスクを取りすぎたために破産する。妥当なリスクの 1.5 倍や 2 倍という程度ではない。わたしが妥当と考える攻撃的トレーディング・レベルの実に 5 倍や 10 倍のリスクで取引するのだ。そうしたトレーダーを、これまで何人も目にしてきた。

非現実的な期待
新米トレーダーの多くが過剰なリスクを取って取引するのは、自分たちがどのくらい儲けることができるのか、どんなリターンをあげることができるのかについて、過剰な期待を抱いているからだ。それがまた、彼らがファンダメンタルズだけでトレードを始められると信じる理由でもある。ごくわずかな情報しかないのに、ほんの少しの訓練、もしくはまったく訓練なしで、市場を ”打ち負かす” だけの頭脳があると思っているのだ。

投資の資金管理は非常に難しく、資金管理に関する専門書籍も出版されています。たとえ将来有望と思われる投資対象でも、貯金を一気につぎ込むのはただのギャンブルです。

ポジションごとのリスクが一定の割合を超えると破産確率は 100% になるため、そのまま長期的に投資を繰り返すとほぼ確実に破産します。投資対象が詐欺かどうかという問題ではなく、数学的な話です。

簡素化された前提に立つと、破産の確率とは投下資金のすべてを失ってしまう確率を予測することである。

破産確率
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僕が ICO 投資をしない理由の一つもここにあります。ICO で購入したコインは上場まで売却できないため、リスク管理のしようがないからです。

年 100 パーセントや 200 パーセントというきわめて攻撃的なリターンをめざしてしまうと、途中でつぶれて、トレーディングをやめるしかなくなる可能性はぐんと高まる。トレーディングを初めて最初の数年は、保守的アプローチを取ることを強くおすすめする。

投資は余裕資金で行うのが基本と言われているように、失っても生活に支障がない程度の金額に抑えるべきですし、借金までするのはさすがに危険すぎです。

というわけで、一度に資金をつぎ込み過ぎないように注意してください。

 

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