前回の記事で「NEM に資金の大部分を割りふっている」と書きましたが、これを書くのは少し迷いました。なぜなら、1 つの銘柄に多くの資金を投資するのはリスク管理上よくないと思っているからです。
一般に資金の集中はハイリスクハイリターンになりがちです。まだ簡単な検証しかしていませんが、バックテストでも資金を 1 つの銘柄に集中させるより、複数の銘柄に分散投資する方が資産曲線が安定して右肩上がりのグラフになる傾向があります。
だからといって適当に複数の銘柄を買っておけば良いというわけでもなく、買いシグナルの出た通貨を拾い集めていくイメージで、なるべく期待値が高くなる分散投資を行います。こうすることで、市場全体が盛り上がっているときにはシグナルがたくさん出るため強気で多くのポジションを持つことになり、逆に市場が冷えているときにはあまりポジションを持たずにやり過ごすことになります。
わずかな銘柄に集中投資をすると、それらが高騰すれば大きなリターンを得ることになりますが、その一方でリスクも大きくなります。
ではなぜ今 NEM に資金の大部分を投資しているかというと、まだ資金管理の勉強やシステムの構築をする前に調子に乗ってつぎ込んでしまった分をホールドしていたからです。勉強不足によるリスクの取りすぎです。
「このまま NEM が上がらなかったらやばいなー」と思っていましたが、結果的に NEM が購入価格より高騰してくれているので助かっています。しかし、現在の資金配分はリスク管理の観点ではあまりよくないですね。
今後はもっとちゃんと計算して資金を分散するつもりですし、これまでの検証によると、同じ投資戦略でも資金管理の方法を変えるだけでリスクとリターンに大きく影響することがわかっているので、これについてもそのうち紹介していきたいと思います。