猫でもわかる 秘密の英語勉強会

猫「いいか、エサが欲しい時はこのベ・・・」「わかりました」チーン

ニュースで英語勉強会。今回の記事はこれ。Tabby Cat Taught Feline Friend Bell Trick and Madness Ensues..

今回は、ある猫が友達の猫にエサを手に入れるための変わった方法を教えてあげたという話だよ。

変わった方法?

猫、エサを前にして驚きの学習速度

猫 エサを前にして驚きの学習速度

記事の内容を簡単に要約するとこんな感じ。

キジトラの「ぶるる」はとても賢い猫だ。飼い主がぶるるにベルとエサを与えると、ぶるるは瞬く間にベルを使ってエサを貰うことを学習した。それどころか、飼い主がぶるるに芸を教えていたつもりが、いつの間にか、ぶるるが飼い主にエサを持ってこさせるように鍛えていたのである。

ある日、ぶるるの飼い主が 1 歳程度と思われる野良猫を連れ帰った。

翌日、ぶるるは新入り猫のべるるを自分の弟分にすることを決めたようだ。ぶるるはエサを手に入れる魔法の道具をべるるに教えてあげた。それからというもの、ぶるるとべるるはこれでもかとベルを叩きまくるようになったのだ。

その後、飼い主は 2 つ目のベルを買い与え、ぶるるとべるるはそれぞれ自分用のベルを手に入れた。

エサに満足したぶるるとべるるは、仲良く一緒にすやすやと昼寝をするのであった。

食べ物がからむと見違えるように賢くなる猫や犬っていますよね。

ベルを鳴らせばエサが出てくると知ったら叩きまくっちゃうんだろうね。ちなみに元記事の執筆者は「キジトラ」と「白黒 (B&W)」が猫の名前だと勘違いしていたけど、これらは猫の模様を表す言葉だね。

さて、今回の例文はこれ。

 例文

A tabby cat taught his new feline friend how to summon food with a bell.

あるトラネコが、新しい猫の友達にベルを使ってエサを手に入れる方法を教えてあげた。

主語は A tabby cat で「トラネコ」。日本語ではこのぶるるの模様はキジトラという種類になるよ。

述語動詞は taught で「教えた」。これは teach の過去形で、ここでは teach A B で「A に B を教える」という使い方をしている。この A に his new feline friend 「新しい猫の友達」、B に how to 〜 が入る。feline は「ネコ科の」という意味。

猫ですからね。

how to 〜 は「〜の方法」という名詞句。how to summon food with a bell で「ベルを使ってエサを手に入れる方法」となる。summon は「召喚する」とか「呼び出す」という意味。

というわけで [例文] を訳すと「あるトラネコが、新しい猫の友達にベルを使ってエサを手に入れる方法を教えてあげた」となる。

ところで、この勉強会で how to 〜 を「名詞節」と呼んだことがあるかもしれないけど正確には「名詞句」だね。どちらも名詞を作るかたまりという点では同じだけど、かたまりの中に主語と述語動詞が含まれている場合が「名詞節」だよ。how to 〜 は how to learn のように how to + [動詞の原形] という形で使うので「名詞句」が正しい。

3 月 29 日の勉強会で名詞節って言ってますね。

申し訳ない。

登場キャラクター

シン
英語が苦手な少年。ミサから英語を教わっている。

ミサ
英語を教えてくれる近所のお姉さん。