今回は英語フレーズ「as if 〜」の意味と使い方を勉強しよう。
「まるで〜であるかのように」「まるで〜するかのように」
as if 〜 は「まるで〜であるかのように」とか「まるで〜するかのように」という意味。「実際にはそうではないけど」という意味が含まれているよ。
たとえば「まるで子どものように話す」とか「まるで何でも知っているように話す」のように使う。
現実とは異なる仮の話をする場合、as if 節内の動詞が主節の動詞と時制がずれる点に注意。
どういうこと?
まずは例文を見てみよう。
He talks as if he were a child.
彼はまるで子どものように話す。
She talks as if she knew everything.
彼女はまるで何でも知っているように話す。
このように as if 〜 は「まるで〜であるかのように」「まるで〜するかのように」という意味になる。
過去の話じゃないのに as if 以下の動詞が過去形になっていますね。何でしたっけ、こういうの。
これは「仮定法」。現実とは異なる仮の話をするとき、as if 節内の動詞を過去形にして「現実の話ではないですよ」という目印にするの。
ちなみに、動詞の is を過去形にすると普通は was になるけど、仮定法の場合は were を使うのが文法的には正しい。ただし、実際には was が使われるケースも多いので、結局のところどちらでも良いよ。
[例文1] を見てみよう。He talks as if he were a child. の He talks を主節といって、この主節の動詞は現在形の talks。だから主節は「彼は話す」となる。これは現実の話。
そして as if 節の動詞は過去形の were になっていて「まるで子どものように」という意味を表す。このように主節の動詞と as if 節の動詞の時制をずらすことで、as if 節内の話が現実ではないことを表しているんだよ。
I feel as if I were another person.
自分ではないような気がする。
You ask me as if you did not know.
君は知っているくせに人に尋ねる。
He speaks English as if it were his mother tongue.
彼はさながら自国語のように英語を話す。
[例文3] の another person は「別の人」という意味だから、まるで自分が別の誰かになったように感じるということ。本当に他人になったわけではないから、as if 節内では仮定を表す過去形の were が使われているの。
[例文4] を直訳すると「まるで知らないように尋ねる」となる。つまり、「本当は知っているのに〜」という意味だね。
[例文5] の mother tongue は「母語」や「自国語」のこと。まるで自国語のように、ということなので実際には自国語ではないということを表しているよ。
現実とは異なる仮の話をするときには時制がずれるのか。
彼はまるで子どものように話す。
バーロー。
[3] Tanaka Corpus
[4][5] 斎藤和英大辞典
登場キャラクター
シン
英語が苦手な少年。ミサから英語を教わっている。
ミサ
英語を教えてくれる近所のお姉さん。
レイ
シンの同級生。絵を描いて勉強会のサポートをしている。