as far as と as long as って知ってる?
学校で習ったような気はするけど覚えてません。
見た目が似ている表現って覚えにくいんですよね。
この 2 つはどちらも「〜する限り」と習うんだけど、意味に微妙な違いがあって間違えやすいんだよ。
今回は、as far as と as long as の違いを見ていこう。
as far as は制限や範囲「〜の範囲内で」
As far as I know, there are no cute cats in this park.
私の知る限りでは、この公園に可愛い猫はいない。
As far as I am concerned, I have nothing to do with the matter.
私に関する限りその事件とは無関係です。
as far as は制限や範囲を表して「〜の範囲内で」という意味。
あれ? 範囲を表すのに「〜する限り」という訳になりますか?
うん、たとえば「自分の知っている範囲内では〜」という意味で「自分の知る限りでは〜」と言うことができるでしょ。
あ、そっか。
[例文1] は、この公園に可愛い猫はいるかもしれないけど、「自分が知っている範囲では」いないということ。
[例文2] は、concern が「〜に関係する」とか「かかわる」という意味だから、as far as I am concerned が「私に関する範囲では」という意味になるよ。
as far as I know 「私の知っている範囲では」
as far as I am concerned 「私に関する範囲では」
as far as I remember 「私の覚えている範囲では」
as far as I can see 「私にわかる範囲では」
as far as I can tell 「私に言える範囲では」
as far as the eye can see 「目の届く (見渡す) 範囲では」
私の知る限りでは、この公園に可愛い猫はいない。
おかしいな、一匹いるよね。
as long as は条件「〜しさえすれば」
I will lend you the DVD as long as you return it next Monday.
来週月曜日に返してくれさえすれば、その DVD を貸してあげる。
I want to borrow any books as long as it's interesting.
面白くさえあれば、どんな本でも借りたい。
as long as は条件を表して「〜しさえすれば」とか「〜するのであれば」という意味。
だから、[例文3] は「来週月曜日に返してくれさえすれば」、[例文4] は「面白くさえあれば」という意味になる。
as far as は「〜の範囲内で」という意味、as long as は「〜しさえすれば」という意味で、どちらも「〜する限り」と訳すことができるんですね。これは確かに間違えやすいなぁ。
そう、だから単に「〜する限り」と覚えるのではなく、意味の違いを覚えておく必要があるんだよ。
You can stay here as long as you like.
好きなだけここにいていいよ。
I will never forget your kindness as long as I live.
生きている限りあなたのご親切を忘れません。
long が期間を表して「〜する間は」という意味にもなる。
[例文5] の as long as you like は「好きなだけ長く」とか「いくらでも」という意味。
[例文6] の as long as I live は「生きている間」という意味だね。
as long as I live 「私の生きている限り」
as long as necessary 「必要な限り」
as long as you like 「好きなだけ」
as long as possible 「できるだけ長く」
来週月曜日に返してくれさえすれば、その DVD を貸してあげる。
これはいらないかな。
[2] ランダムハウス英和大辞典
登場キャラクター
シン
英語が苦手な少年。ミサから英語を教わっている。
ミサ
英語を教えてくれる近所のお姉さん。
レイ
シンの同級生。絵を描いて勉強会のサポートをしている。