猫でもわかる 秘密の英語勉強会

英語で「〜する限り」を表す as far as と as long as の微妙な違い

as far as と as long as って知ってる?

学校で習ったような気はするけど覚えてません。

見た目が似ている表現って覚えにくいんですよね。

この 2 つはどちらも「〜する限り」と習うんだけど、意味に微妙な違いがあって間違えやすいんだよ。

今回は、as far as と as long as の違いを見ていこう。

as far as は制限や範囲「〜の範囲内で」

 例文
[1]

As far as I know, there are no cute cats in this park.

私の知る限りでは、この公園に可愛い猫はいない。

[2]

As far as I am concerned, I have nothing to do with the matter.

私に関する限りその事件とは無関係です。

as far as は制限や範囲を表して「〜の範囲内で」という意味。

あれ? 範囲を表すのに「〜する限り」という訳になりますか?

うん、たとえば「自分の知っている範囲内では〜」という意味で「自分の知る限りでは〜」と言うことができるでしょ。

あ、そっか。

[例文1] は、この公園に可愛い猫はいるかもしれないけど、「自分が知っている範囲では」いないということ。

[例文2] は、concern が「〜に関係する」とか「かかわる」という意味だから、as far as I am concerned が「私に関する範囲では」という意味になるよ。

 よく使われる表現

as far as I know 「私の知っている範囲では」

as far as I am concerned 「私に関する範囲では」

as far as I remember 「私の覚えている範囲では」

as far as I can see 「私にわかる範囲では」

as far as I can tell 「私に言える範囲では」

as far as the eye can see 「目の届く (見渡す) 範囲では」

私の知る限りでは、この公園に可愛い猫はいない。

As far as I know

おかしいな、一匹いるよね。

as long as は条件「〜しさえすれば」

 例文
[3]

I will lend you the DVD as long as you return it next Monday.

来週月曜日に返してくれさえすれば、その DVD を貸してあげる。

[4]

I want to borrow any books as long as it's interesting.

面白くさえあれば、どんな本でも借りたい。

as long as は条件を表して「〜しさえすれば」とか「〜するのであれば」という意味。

だから、[例文3] は「来週月曜日に返してくれさえすれば」、[例文4] は「面白くさえあれば」という意味になる。

as far as は「〜の範囲内で」という意味、as long as は「〜しさえすれば」という意味で、どちらも「〜する限り」と訳すことができるんですね。これは確かに間違えやすいなぁ。

そう、だから単に「〜する限り」と覚えるのではなく、意味の違いを覚えておく必要があるんだよ。

 例文
[5]

You can stay here as long as you like.

好きなだけここにいていいよ。

[6]

I will never forget your kindness as long as I live.

生きている限りあなたのご親切を忘れません。

long が期間を表して「〜する間は」という意味にもなる。

[例文5] の as long as you like は「好きなだけ長く」とか「いくらでも」という意味。

[例文6] の as long as I live は「生きている間」という意味だね。

 よく使われる表現

as long as I live 「私の生きている限り」

as long as necessary 「必要な限り」

as long as you like 「好きなだけ」

as long as possible 「できるだけ長く」

来週月曜日に返してくれさえすれば、その DVD を貸してあげる。

As long as

これはいらないかな。

例文引用
[2] ランダムハウス英和大辞典

登場キャラクター

シン
英語が苦手な少年。ミサから英語を教わっている。

ミサ
英語を教えてくれる近所のお姉さん。

レイ
シンの同級生。絵を描いて勉強会のサポートをしている。