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英語で「着る」を表す wear と put on の微妙な違い

wear と put on の違いはわかる?

はい、わかりません。

よし。

いいのか?

wear と put on は「服を着る」「帽子をかぶる」などの意味だけど、使い方が少し違うんだよ。

この 2 つの違いは TOEIC などの英語試験でもよく問われるからちゃんと覚えておこう。

wear と put on の違い

wear は「着ている」「かぶっている」

 例文
[1]

He always wears a black coat.

彼はいつも黒いコートを着ている。

wear は「着ている」「かぶっている」という意味。「着る」「かぶる」と似ているけど違うんだよ。

あれ? 「着ている」と「着る」は何が違うんですか?

「着ている」は、すでに服を身につけている状態にあるということ。まぎらわしいことに「着ている」という日本語は「身につける動作の最中」という意味にもとれるから注意が必要だよ。

「食べている」のように動きを表すわけではないということですか。

そうそう。wear が意味するのは「すでに着た状態」や「すでにかぶった状態」にあるということだからね。

ちなみに、「食べる」のように行為を表す動詞のことを動作動詞、「着ている」のように状態を表す動詞のことを状態動詞というよ。

 動作動詞

具体的な行為や動作を表す動詞。

read (読む), eat (食べる), drink (飲む), make (作る) など。

 状態動詞

継続している状態を表す動詞。

wear (身につけている), know (知っている), like (好む), have (持っている) など。

彼はいつも黒いコートを着ている。

Wear

不審者かな?

put on は「着る」「かぶる」

 例文
[2]

Put on the armor of God.

神の武具を身に着けなさい。(聖書)

もう忘れてるかもしれないけど、基本動詞 put のイメージは「何かをどこかに位置させる」だったよね。

ああ、そうでした。「置く」という意味だけではなく、壁に何かを貼ったりコーヒーにミルクを入れたりするときにも put が使えるんでしたね。

うん。そして、on のイメージは「接触」だったね。だから put on は「何かを接触させるように位置させる」イメージになる。

この「何か」が服なら「着る」、帽子なら「かぶる」、くつやズボンなら「はく」という意味になるでしょ。

日本語では身につける物によって表現が変わるけど、「何かを接触させるように位置させる」という動作にはかわりないよね。

 例文
[3]

She often puts on a lot of makeup.

彼女はよく厚化粧をする。

makeup は「化粧」。put on makeup で「化粧をする」という意味になるよ。

化粧を接触させているんですね。

彼女はよく厚化粧をする。

Put on

怒られるよ。

TOEIC では何が問われる?

wear と put on の違いが TOEIC などの英語試験でよく問われるという話ですけど、どういう問題が出るんですか?

TOEIC のリスニング問題でよく出題されるね。

TOEIC の Part1 では、各設問に写真があって、その写真の状況に最もあう選択肢を選ぶという問題があるんだけど、たとえばその写真にジャケットを着た人物が写っているとするでしょ。そこで、選択肢は次のようになっている。

 選択肢

(A) He is putting on his jacket.

(B) He is wearing his jacket.

(C) ...

(D) ...

これは音声で流れる選択肢ね。受験者は選択肢 (A) を聴いて、「あ、ジャケットを着ているからこれが正解だ」と考える。

だけど、写真をよく見ると「着ている動作」というより「身に着けた状態」を表す選択肢 (B) の方が適切だからこっちが正解なんだよ。

もちろん、写真が「着ている動作」を表している場合は選択肢 (A) が正解だね。「動作」を表しているか「状態」を表しているかを確認することが大事なんだよ。

「着ている動作」と「身に着けた状態」って、どちらも日本語では「着ている」と表現できるからまぎらわしいですね。

そう、選択肢を訳すと「(A) 彼はジャケットを着ている (最中だ)」「(B) 彼はジャケットを着ている (状態だ)」となる。日本語にするとよく似ていてまぎらわしい。だからよく試験に出題されるんだね。

 

登場キャラクター

シン
英語が苦手な少年。ミサから英語を教わっている。

ミサ
英語を教えてくれる近所のお姉さん。

レイ
シンの同級生。絵を描いて勉強会のサポートをしている。