猫でもわかる 秘密の英語勉強会

事故で息子を亡くした男性、300匹以上の野良猫を保護する

これは、ニューヨークに住む男性が 300 匹以上の野良猫を保護して自宅で飼っているという内容だよ。

えっ? 3 匹の間違いじゃないですか?

いや 300 匹。3 匹じゃニュース性がないでしょ。

ちゃんと動画もあるから見てみよう。

自宅を改造して「ハッピーキャットサンクチュアリ」に

300匹の野良猫を保護する

記事の内容を簡単に要約するとこんな感じ。

ニューヨーク州ロングアイランドに住むクリス・アーセナルさんは「ザ・キャットマン」として地元で有名だ。彼は自宅を Happy Cat Sanctuary と呼ぶ猫の保護施設に改造し、そこで 300 匹以上もの野良猫を保護している。


source: Happy Cat Sanctuary

アーセナルさんには 24 歳の息子がいたが、ある日バイク事故で帰らぬ人となってしまった。アーセナルさんが野良猫を保護するようになったのはそれからのことである。多くの生き物に新たな生活を与えることで、息子の命を尊重しようと考えたのだ。

Happy Cat Sanctuary の住人たちはアーセナルさんが大好きで、彼がやってくると一斉にすり寄ってくる。まるでアーセナルさんに助けられたことを分かっているようだ。

うわぁ本当に 300 匹だった。

日本にもいわゆる猫屋敷ってありますけど、さすがアメリカはスケールが違いますね。

それだけ野良猫がたくさんいるってことでもあるね。保護しないと餓死したり車にひかれたりもするだろうし。

さて、今回の例文はこれ。

 例文

Felines affectionately swarm the man anytime he arrives at the sanctuary, as if they sense that it was Arsenault who saved them.

猫たちはアーセナルさんがサンクチュアリにやってくるといつでもすり寄ってくる。まるでアーセナルさんに助けられたことを分かっているようだ。

Feline は「猫科の動物」だからここではそのまま「猫」だね。これがこの英文の主語。

affectionately は「愛情を込めて」「親しみを込めて」という副詞。swarm が「(群れが) 〜を一杯にする」という意味でこの英文の述語動詞。

swarm the man でアーセナルさんにすり寄ってくる様子をイメージして。anytime he arrives at the sanctuary で「彼がサンクチュアリにやってくるといつでも」。アーセナルさんがやってくると必ず猫たちがすり寄ってくるんだね。

その後の as if が「まるで〜のように」。they sense that で「彼らが〜に気付いている」。何に気付いているのかは、that 以下に書かれているよ。

it was Arsenault who saved them で「猫たちを助けたのはアーセナルさんだった」。

まるで「助けてくれてありがとう」とでも言うようにアーセナルさんにすり寄ってきているんですね。

そういうことだね。

保護するにしても、300 匹以上もの数になると食費とか大変な金額になるんじゃないですか?

うん、Happy Cat Sanctuary では毎週 1000 ドル程度の費用がかかるのだけど、ボランティアの協力や寄付のおかげで猫たちが飼育できているらしいよ。

多くの人たちの協力があってこそ成り立っている活動なんですね。

登場キャラクター

シン
英語が苦手な少年。ミサから英語を教わっている。

ミサ
英語を教えてくれる近所のお姉さん。