猫でもわかる 秘密の英語勉強会

英語で「難しい」を表す difficult と hard の微妙な違い

difficult と hard の意味は?

「難しい」と「固い」。

うん、hard には「固い」という意味もあるけど「難しい」という意味もあるよね。

あ、そうでした。

では、difficult と hard の違いは?

うーん、それは難しいですね。

今回は、「難しい」を表す difficult と hard の違いを見ていこう。

difficult は技術的・知的に困難

 例文
[1]

It was a difficult question to answer.

それは難しい質問だった。

difficult は技術的・知的に困難という意味。

これは問題解決の難しさを表すときによく使われる表現だよ。

たとえば a difficult problem で「難問」、a difficult point で「難点」という意味。

自分の知識に対して難しいということですか。

 例文
[2]

He often gets difficult.

彼はしばしば気難しくなる。

このように、人の性格を表す「気難しい」とか「扱いにくい」という意味にもなるよ。

hard は肉体的・精神的努力を要する

 例文
[3]

It's hard for me to imagine life without the Internet.

インターネットがない生活なんて想像しがたい。

[4]

Dreams come true through hard work and effort.

夢というのは努力によって現実となる。

hard は肉体的・精神的に努力を要するという意味で、つらい・困難というニュアンスも含まれる。

また、difficult は比較的かたい言葉だけど、hard は口語で使われやすいくだけた言葉だよ。

肉体的・精神的な努力を要する・・・・・・知的な難しさとは微妙に違うんですね。

その他の「難しい」

tough はつらい

 例文
[5]

It is tough to talk about this. ≒This is tough to talk about.

これについて話すのは難しい。

tough も hard に近い意味で「〜するのはつらい」「難しい」という意味だけど、tough の方が個人的な問題に使われやすいよ。

impossible は不可能

 例文
[6]

It is impossible for him to get across the river.

その川を渡るのは彼には不可能だ。

impossible は「不可能」という意味だね。

これはもう、難しいどころかできないんですね。

challenging は挑戦的

 例文
[7]

He found a more challenging job.

彼はよりやりがいのある仕事を見つけた。

challenging は「挑戦的」、つまり「難しいけどやりがいがある」という意味。

これは話し手のやる気が現れた表現ですね。

うん、難しいからこそやる気がでるという前向きな考え方もあるんだね。

やりがいのある仕事を見つけた。

Challenging job

それは仕事じゃないんだよなぁ。

例文引用
[3][4][5] ウィズダム英和辞典

登場キャラクター

シン
英語が苦手な少年。ミサから英語を教わっている。

ミサ
英語を教えてくれる近所のお姉さん。

レイ
シンの同級生。絵を描いて勉強会のサポートをしている。