猫でもわかる 秘密の英語勉強会

英語で大きさを表す large と big、small と little の微妙な違い

今回は、大きさを表す large と big の違い、そして小ささを表す small と little の違いを勉強しよう。

large と small は服や飲み物のサイズでも使われていますね。L サイズとか S サイズって large と small のことでしょ。

でも big と large の違いは何だろう?

よく知ってるつもりの単語でも、違いを聞かれると意外と分からないよね。

では今回も 1 つずつ見ていくよ。

large は客観的

 例文
[1]

The room is large enough to accommodate ten people.

その部屋は10人は泊れるだけの広さがある。

[2]

The company holds a large share in the automotive radio aftermarket.

その会社はカーラジオのアフターマーケットで大きなシェアを占めている。

large は客観的な意味での「大きい」という意味。つまり面積や寸法などが、平均や何らかの基準と比べて大きい・広いということ。

たとえばシャツやドリンクのラージサイズ (Lサイズ) ってあるよね。それは小さい寸法のシャツやドリンクとくらべて大きいということ。

そういえば、アメリカのハンバーガー屋で売ってるコーラは、スモールサイズでも日本のラージサイズより大きいらしいですね。

そう、アメリカのスモールサイズでも日本人の感覚で見れば大きいよね。でも大、中、小とラインナップがあれば、他のサイズより大きいのがラージ、小さいのがスモールになるんだよ。

たしかに、他の商品と比べて大きいか小さいかなら、誰が見ても同じ答えになりますね。「スモールなのに大きい!」ってツッコむのは主観なんだ。

あと、big に比べて large は書き言葉で使われやすいフォーマルな表現だね。

 例文
[3]

He lost a large amount of money last month.

彼は先月多額の金を失った。

large は数量を表すこともできて、a large amount of で「多数の」「多量の」という意味になるよ。

large のイメージ。

Large

big は主観的

 例文
[4]

He heard a big rolling sound in the distance as of thunder.

遠くで雷のようなゴロゴロという大きな音が聞こえた。

large は客観的な「大きい」だけど、big は主観的な意味での「大きい」という意味。また、話し言葉でよく使われるカジュアルな表現だよ。

客観的な意味での large に比べ、big には感情を伴うニュアンスがある。

たとえば、a big mistake で「大きな間違い」という意味。

 例文
[5]

She is very big in the U.S.

彼女はアメリカでは大物だ。

big は物理的な大きさを表すときにも使うけど、「偉い」とか「重要」などの意味もあるよ。

たとえば、a big man で「偉い人」とか「重要人物」という意味だね。

あ、日本語でも「ビッグになってやるぞ!」って言いますね。

うん、それは体が大きくなるという意味ではなく、偉くなってやるという意味だよね。

big のイメージ。

Big

small は客観的

 例文
[6]

The gravitational force of the earth attracts smaller bodies to it.

地球の引力はそれより小さな物体を引きつける。

large の反対が small。ということは・・・・・・。

客観的な「小さい」ですか?

そう、何かと比較して小さいということだね。シャツやドリンクのスモールサイズ (Sサイズ) とかね。

 例文
[7]

It contains a small amount of salt.

それには少量の塩が含まれている。

a large amount of が「多数の」「多量の」という意味だったけど、その反対の a small amount of が「少数の」「少量の」という意味になるよ。

small のイメージ

Small

little は主観的

 例文
[8]

Look at that little boy.

あの小さい男の子を見て。

さて、ここまできたらもう分かるよね。little は主観的な「小さい」という意味。

little には small よりも感情的な要素が入るから、「かわいい」というニュアンスが含まれるよ。

そうすると、a little boy はただ小さい子というだけでなく、「小さくてかわいい」男の子って感じですね。

そう、一方 small なら感情が入らないから、単に大小の小を表しているんだね。

little のイメージ

Little

今回の違いは主観的か客観的か、つまり感情がポイントなんだ。

例文引用
[1] weblio英和辞典・和英辞典
[2][4][6] ランダムハウス英和大辞典

登場キャラクター

シン
英語が苦手な少年。ミサから英語を教わっている。

ミサ
英語を教えてくれる近所のお姉さん。

レイ
シンの同級生。絵を描いて勉強会のサポートをしている。