読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

猫でもわかる 秘密の英語勉強会

猫たちと学ぶ、英語初級者のための勉強会

絶対にやってはいけないTOEICで簡単にスコアが30点落ちる秘密の裏技

TOEICのテクニック

今日は TOEIC の話をしよう。

僕はあまり詳しくないんですけど、TOEIC ってほぼ毎月実施されている、リスニングセクションとリーディングセクションからなる英語のテスト、Test of English for International Communication のことですか?

それだけ知っていれば十分よ。

で、今日はその TOEIC で簡単にスコア (得点) が落ちる裏技を紹介するよ。

いや、スコアが落ちる方法なんて教わって誰が得するんですか。結構です。

でも、知らず知らずのうちにこの裏技を実践してしまう可能性もあるから一応知っておいた方が良いと思うよ。さらに言うと、ここから得られる教訓からスコアアップの秘訣も学ぶことができるからね。

注意喚起のようなものですね。その裏技って特殊なテクニックでも必要になるんですか?

いや、すごく簡単。設問を解く順番を変えるだけで良いんだよ。

でもこれを理解するためには、まず TOEIC の試験方法を知っておく必要があるの。

TOEICでスコアが落ちる裏技

TOEIC テストについて

TOEIC テストは最近「TOEIC Listening & Reading Test」という名称に変わったんだけど、ここでは単純に TOEIC と呼ぶからね。

他にも「TOEIC Speaking & Writing Test (TOEIC S & W)」というテストがあって、こっちはスピーキングとライティングの測定をするテストだよ。

TOEIC S & W の方が実践的な感じがしますね。

そうなんだけど、今日本で人気があるのは TOEIC の方だね。

それに、「英語を使う」というと「英語を話す」という意味に解釈しがちだけど、日本人が一番よく使うのは「英語を読む」ための技能でしょうね。

それは置いておいて、今回紹介する裏技は、TOEIC の設問を解く順番と関係があるの。ただし、リスニングセクションは順番通りに解答するしかないから今回は関係ないよ。

だから、リーディングセクションの説明だけするね。

はあ。

リーディングセクションの設問数は全 100 問で、内訳は次の通り。

Part5:30 問

Part6:16 問

Part7:54 問

そして制限時間は 75 分だよ。

75 分もあるんですか。結構長いですね。

とんでもない。この時間内に 100 問解答するのはすごく大変なんだよ。

75 分あっても全然足りないってことですか?

そう、たぶん最後の設問まできちんと読んで解答できるのは 800 点以上の受験者だけじゃないかな。900点台の受験者でも時間が短いと感じているよ。

全受験者のうち 800 点以上取れるのは上位 13% だから、ほとんどの受験者は最後まで解ききれずに時間切れとなってしまうでしょうね。

そして、すごく大事なポイントなんだけど、TOEIC の設問はどれも同じ配点なんだよ。

なんでそれが大事なポイントなんですか?

たとえば、一般的な試験では簡単な設問は配点が低く、難しい設問ほど配点が高くなっているよね? だから難しい設問には時間をかける価値があるの。

でも TOEIC はその逆。配点が変わらないから、簡単で時間のかからない設問ほど価値が高くなるんだよ。短時間でたくさん解けるからね。そして、難しくて時間のかかる設問ほど解く価値が低いの。

ああ、ということは簡単な設問ばかり解いた方が得ですね。

そう、さっきも言ったように、多くの受験者は制限時間内に最後まで解ききれないでしょ。だから、どうせ解き残すのなら難しくて時間のかかる設問を捨てた方が得なんだよ。

それが「設問を解く順番を変える」こととどう関係するんですか?

リーディングセクションは序盤の方が簡単で、後半に進むにつれてだんだん難しくなっていくの。人にもよるけど、1 問を解答するのに序盤の 2 〜 3 倍は時間がかかるんじゃないかな。

だから、「難しい設問を先に片付けよう」などと考えて後半から着手するのはダメなんだよ。最初の設問から順番に解くべきなの。

そっか、他の一般的な試験では難しい設問の方が配点が高いから先に着手する人もいますよね。TOEIC に関しては、難しい設問ほど後回しにした方がいいんだ。

そう。それでは、逆順に解くことで具体的にどれくらい損をするか、シミュレーションしてみよう。

なんなんだ一体・・・・・・。

シミュレーション

ここでは、設問を 1 問解答するのに要する平均時間を、Part5 は 30 秒、Part6 は 45 秒、Part7 は 60 秒と仮定して計算するよ。

この設定で全問解答するのに必要な時間は以下の通り。

30(秒) × 30(問) + 45(秒) × 16(問) + 60(秒) × 54(問) = 4860(秒) = 81(分)

81 分か。制限時間が 75 分なので 6 分足りませんね。

そう、足りないということはいくつかの設問を解き残すということだね。ここでポイントになるのは、どの設問を解き残すのかということ。

Part5 から順番に解答した場合は、Part7 の設問を 6 問解き残すことになる。

そして、Part7 から逆順に解答した場合は、Part5 の設問を 12 問解き残すことになるの。

そんなに差があるんですか。

仮に 1 問が 5 点だとすると、逆順に解答するだけで 30 点も損をすることになるんだよ。

あくまで単純計算だけどね。

しかも Part5 の方が簡単なら、正解できそうな設問をたくさん解き残したということでなおさらもったいないですね。Part7 の難しい設問を 6 問捨てる方がずっとマシな気がする。

(もしかして、逆順に解くから「裏技」なのか・・・・・・?)

このシミュレーションは制限時間内に全問解答できないケースを想定しているけど、全問解答できる人の場合だとどうなると思う?

え? 解き残しがゼロだからどちらから解いても一緒でしょ。

うん、理論上はどちらも一緒。だけど、仮に制限時間ぴったりに全問解き終わるケースを想定してみよう。

その場合、普通の順番なら残り 5 分で 5 問解けば良いけど、逆順に解くと残り 5 分で 10 問解かないといけないでしょ? ペース的にはどちらも完答できる計算だけど、心理的な負担が違うのよ。

残り時間が少ないのにマークシートの空欄がたくさんあると焦っちゃいますよね。

そう、逆順に解くと空欄の多さが目について焦るし、焦るとミスをするかもしれない。私たちはロボットじゃないのだから。

ただし設問の難易度の違いもあるから、このケースはどちらを先に解くのが有利と単純には言い切れないけどね。

難しい設問ほど価値が低い

逆順に解答することで多くの設問を解き残すことになる、これは分かりました。でも、多くの人は元々普通に解いているでしょうし、特に得るものがない話ですね。

いや、普通に解答している人にとってもこの話から分かることがあるはずだよ。それは、1 つの設問に時間をかけすぎてはいけないということ。

各設問の配点が同じということは、時間をかければかけるほどその設問の価値は低くなっていくの。刻一刻とね。

だって、その 1 問に費やした時間で他の設問を 2〜3 問解けたかもしれないよね。だから、難しくて時間がかかりそうだと感じた設問はすぐに見切りをつけて、他の設問を少しでも多く解答できるようにした方が良いの。

難しい設問に下手に時間をかけると、これまで費やした時間がもったいないと思う気持ちが強くなって、さらにムキになって見切りをつけにくくなってしまう。こういうのを「コンコルドの誤謬 (ごびゅう)」というのだけど、時間をかけるほどその設問の価値が下がっていくことを忘れないで。

これは試験慣れしている人の間では当たり前の話なんだけど、初めて受験する人とかは、難しい設問に時間をかけ過ぎちゃっているケースが結構あるからね。一般的な試験と違って TOEIC は「難しくて時間のかかる設問ほど価値が低い」ということを意識した方が良いんだよ。

わかりました。価値が低い設問は惜しみなくどんどん捨てて、その分たくさんの設問に目を通す方がいいんですね。

ところで、誰でも簡単にスコアアップする裏技なんてないですよね?

あるよ。

えっ!? あるんですか!?

簡単にスコアップする方法というか、正確には「簡単に持ち時間を増やす方法」だね。

何言ってんだ?

簡単に持ち時間を増やす方法

TOEIC は制限時間が厳しいのに設問数が多いでしょ。だから少しでも無駄な時間をなくす努力をして、1 問でも多くの設問に着手する必要があるの。

たとえば、マークシートの塗り方ひとつでも無駄はなくせるんだよ。

そんなの微々たるものでしょ。

そんなことないよ。最近はマークシート用のシャーペンも販売されているけど、持っていない場合は普通の鉛筆の芯をハサミでカットして。この方が安上がりだしね。

マークシート用鉛筆

ほら、こんなふうに切るだけで、マークシート用鉛筆のできあがり。

そして、マークシートを塗るときは、この鉛筆で縦にササッと一往復して終わり。丁寧に塗ってはダメ。

マークシート

え、これって「マークシートの悪い例」によくあるやつじゃないですか。こんなので大丈夫ですか?

大丈夫。これでもきちんと読み込まれるんだよ。実際、私もこうやってマークしているもの。

丁寧にマークシートを塗ると 3 〜 4 秒かかってしまうけど、この方法だと 1 秒でマークできる、いや、1 秒でマークしようと心がけるの。そうすると、1 問につき 2 〜 3 秒の節約になるでしょ。

なんだ、たったの 2 〜 3 秒か。何の足しにもなりませんね。

ところが、チリも積もれば山となる。リーディングセクションは全 100 問あるからね。1 問で 3 秒節約できれば全部で 300 秒、つまり持ち時間が 5 分増えるということだよ。

Part7 を 1 問解答するのに 60 秒かかるとしたら 5 問多く解答できるでしょ。1 問 5 点とすれば、マークシートの塗り方を変えるだけで 25 点アップするチャンスが与えられるの。

本当だ・・・・・・なんかセコいけど。

でもね、この話の本質は、マークシートの塗り方よりも「無駄な時間を減らす」という考え方にあるんだよ。

たとえば試験中に余計なことを考えたり、髪の毛をいじったり、鉛筆をクルクル回したり、そういう無駄が積もり積もってスコアに影響をおよぼすんだよ。3 秒の無駄は 5 分の損。これを覚えておいて。

難しい設問は価値が低いと切り捨て、マークの時間までも短縮する。本当に TOEIC は時間との闘いなんですね。

でも結局一番大事なことは、英語力を高めて普通にスコアアップすることですよね。

それはそうね。

登場キャラクター

シン
英語が苦手な少年。ミサから英語を教わっている。

ミサ
英語を教えてくれる近所のお姉さん。