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猫でもわかる 秘密の英語勉強会

「読むだけで英語が身につく」を目標に、英語フレーズや英語記事の解説など、初級者向けのさまざまなトピックを猫たちと一緒に勉強します。

Google 翻訳でプロ棋士のように英語が勉強できる日

Google 翻訳の精度向上

最近、Google 翻訳の精度が大幅に向上したらしいね。

ニュースになっていましたね。ニューラルネットを使った新システムを導入したとかなんとか。

翻訳ソフトって、これまでは変な翻訳ばかりして使い物にならないことが多かったんだけど、今後は実用的になるかもしれないね。

ドキがムネムネしてきました。

ところで、先日こんなツイートが拡散されていたんだけど知ってる?

海外のツイートですか。英語ではないですね。何て書いてあるんだろう。

どうやらポルトガル語のようなんだけど、これを Google 翻訳で日本語に訳すとこうなるよ。

[ポルトガル語 → 日本語]

彼のポスターに書かれています:「私はイスラム教徒と私はテロリストと呼ばれています"...あなたは私を信頼?もしそうであれば、「私を開催

えっと・・・・・・これじゃ分かりませんね。

うん。だけど、日本語ではなく英語に翻訳してみたらこうなったの。

[ポルトガル語 → 英語]

In his poster says: "I am Muslim and I am called a terrorist" ... do you trust me? If yes, hug me "

このままでも理解できると思うけど、この英文をさらに日本語に翻訳したらこうなったよ。

[英語 → 日本語]

彼のポスターでは、「私はイスラム教徒で、私はテロリストと呼ばれている」と言っています...あなたは私を信じますか? はいの場合は、私を抱きしめてください "

おお、ばっちり理解できる。動画の中でハグしている理由がこれで分かりましたね。

ね、すごいよね。「彼のポスターでは 〜 と言っています」というのは日本語としてはちょっと不自然だけど、それでも十分理解できるし、Google 翻訳がすごく進化していることがわかるよね。

どんどん便利になるなぁ。

で、ふと思ったの。もし将来翻訳ソフトが完ぺきになれば、私たちはプロ棋士のように勉強できるようになるんじゃないかって。

ちょっと何言ってるか分からないですね。

翻訳ソフト1

プロ棋士のように英語を勉強する

プロ棋士って将棋の?

それは例えだから囲碁でも将棋でも良いのだけど、とりあえず将棋ということにしよう。

先日テレビを見ていたら、将棋の羽生善治三冠が言っていたの。これまでは先人の棋譜を使って勉強していたけど、今後はコンピュータを使って勉強するようになるって。

コンピュータと言えば、ここ数年で将棋ソフトがすごく強くなっているそうですね。

そう、今では将棋ソフトがプロに勝つほど強くなっているよね。プロ棋士もソフトを使って研究する時代になっているんだよ。

それと英語学習とどういう関係があるんですか。

たとえば、英語の効果的な勉強法に「多読」というのがあってね。私も多読で英語力が上がった経験があるんだけど。

多読って、英語の本をたくさん読むということですか? そんなに効果があるんですか?

そう、洋書や海外のニュースサイトとかね。この話はまた別の機会にしたいのだけど、私だけじゃなく多読の効果を実感している人は他にも大勢いるよ。

極論だけど Google 翻訳も同じなんじゃないかな。詳しくは知らないけど、ニューラルネットで学習させるためには、膨大な英文や和文をインプットして、そこからパターンを構築しているんでしょ。それって一種の多読じゃない? 私たちの脳も、ニューラルネットと同じように大量のインプットから学習できるはずよ。

で、たくさん英文を読んでいると、よくわからない英文に出会うこともあるでしょ。和訳つきの本ならすぐに確認できるけど、洋書やニュースサイトでは和訳が手に入るとは限らない。言ってみれば、問題はあるけど解答がない問題集みたいなもの。これでは肝心なところが学習できないでしょ。

そこで、翻訳ソフトが完ぺきになればいつでも和訳が手に入るじゃない。つまり、手に入る英文は、ニュースサイトだろうと動画サイトだろうとすべて学習教材になるってこと。

読む勉強だけじゃなく、書く勉強にも使えるよね。日本語を英訳しようとして分からないときは、いつでも翻訳ソフトで確認できるからね。そうやって、大量のパターンを脳内に構築できるの。

プロ棋士が将棋ソフトから学ぶように、英語学習者も翻訳ソフトから学ぶことができるのよ。

なぜ英語を勉強するのか

なんというか、ずいぶん前向きな考え方ですね。僕はミサさんとは逆の意見です。そもそも翻訳ソフトが完ぺきになれば、英語の勉強をする必要がなくなるんじゃないですか? 本末転倒ですよ。

たしかにそうかもしれない。でも、将棋ソフトが強くなっても人間が将棋を指さなくなるというわけではないでしょ?

それは、とどのつまり将棋はゲームであって娯楽だからですよ。チェスだってとっくの昔に人類がコンピュータに敗北したけど今でも多くの人に愛されていますよ。ゲームはそれ自体を楽しむことが目的であって、手段ではないんです。そもそも人類がソフトと競う必要性なんてないんです。

でも英語学習は違うんじゃないですか? たとえば、海外でちょっと買い物をするために、多大な労力をかけて勉強する必要がなくなるでしょう。スマホで翻訳するだけでいいのだから。言語は目的ではなく手段なんです。ミサさんだってポルトガル語のツイートを数クリックで読みやすい日本語に翻訳したじゃないですか。僕たちの興味は、ポルトガル語そのものではなく、書かれている内容にあったはずです。

翻訳ソフトをメガネのようなウェアラブルデバイスに組み込めば、英語の本もシームレスに日本語で読めるようになるかもしれないですよね。ヘッドセットを使えば、会話だってリアルタイムにできるようになるでしょう。それは英会話ではなく、それぞれが母語で喋るという形です。世界中で言語の壁がなくなる、理想的じゃないですか。僕たちがどんなに努力しても、世界中の言語を習得することなんて不可能です。ソフトと競うのではなく利用する。これが現代人らしい生き方じゃないですか?

もちろんビジネスでも役立つでしょう。メールで海外とやり取りをするときも翻訳ソフトが使えますよね。人間はどうしても間違いをおかすものです。プロの翻訳者や通訳者だって誤訳をするし、1 つのミスを防ぐために膨大な勉強が必要になるはずです。非効率的ですよ。

ビジネスでは小さなミスが大きな損失につながります。英語ができないことによる機会損失もあるでしょう。翻訳ソフトが完ぺきになれば、そういったリスクを抑えられるんじゃないですか? しかも、それを誰もが平等に利用できるんです。それが技術の進歩です。使わない手はないですよ。

計算機があるのに暗算をする必要がありますか? たしかに簡単な計算なら暗算の方が早いかもしれない。でも、複雑な表計算を暗算でするメリットなんてないでしょう。速度も信頼性も段違いです。東京-大阪間を歩いて移動する人がいますか? もしいたら、それはただの娯楽か、そうでなければ時代錯誤ですよ。

もちろん語学にも趣味や娯楽という側面があるでしょう。翻訳ソフトが完ぺきになっても、語学を勉強する人がいなくなるわけではないでしょう。ええ、それは認めます。認めますとも。近い将来、語学は娯楽として愛され続けるかもしれません。でも実用性だけを考えれば、翻訳ソフトがあれば十分なんじゃないですか?

そう、翻訳ソフトの精度向上が、語学に対する考え方を 180 度変えるかもしれない。私たちが一生懸命勉強しなくても、Google にまかせているだけですべて解決するのかもしれない。自分が努力するのではなく、誰かが自分のために努力してくれる。科学技術の恩恵を授かるというのは、そういうことなのかもしれない。

でも・・・・・・、それでも私はこれからも英語を勉強し続けると思うの。

どうしてですか?

だって、英語ができる方がカッコいいしモテるもの。

僕も勉強しよう。

登場キャラクター

シン
英語が苦手な少年。ミサから英語を教わっている。

ミサ
英語を教えてくれる近所のお姉さん。