今回は前置詞 against について勉強しよう。
アゲインスト・・・・・・これはゴルフ用語にもなっていますね。
うん、ゴルフでは「向かい風」を表す意味で使われているよね。でもね・・・・・・。
でも?
ま、詳しくは後で説明しよっか。それではまず against の基本イメージから見てみよう。
なんだろう?
against の基本イメージ:対立
against の基本イメージは「対立」。反対したり対抗したりする感じだよ。
対立のイメージ。
〜に反対して
She worked against her doctor's orders.
彼女は主治医の命令を無視して仕事をした。
He became a comedian against his parents' wishes.
彼は両親の希望に背いてコメディアンになった。
これは意見や主義、行為などに反対するという意味。
意見の対立や対抗ですね。
Are you for or against our plan?
私たちの計画に賛成ですか、反対ですか?
この例文の前置詞 for は「〜に賛成して」という意味。
たしか、for の基本イメージは「〜に向かって」でしたよね。
そう。相手の考え方と同じ方向を向いているから、反対ではなく賛成しているということになるんだね。
〜に逆らって
She swam against the tide.
彼女は潮の流れに逆らって泳いだ。
He was walking against the crowd.
彼は人の群れに逆らって歩いていた。
これは、流れに逆らうという意味だね。
つまり、ゴルフ番組で聞くアゲインストは against the wind ってことですか。
ところがシンちゃん、ゴルフのアゲインストは和製英語なの。
えっ。
英語では into the wind または headwind って言うんだよ。
日本のテレビを観ているとどんどん和製英語が身についちゃいますね。テンション下がるなぁ。
その「テンション下がる」も和製英語だよ。テンションは緊張状態を表す言葉だからね。上がったり下がったりするものではなく、張り詰めたりゆるんだりするものなんだよ。
はぁ・・・・・・、against の勉強に戻りましょう・・・・・・。
〜によりかかって、もたれて
She is leaning against the wall.
彼女は壁にもたれかかっている。
人やものにもたれかかるという意味にもなるよ。ただ壁に接触しているよりも、力が加わっている感じ。
壁を押す力と同じ力で押し返されるでしょ。
作用・反作用だ。
〜に備えて
You should save money against a rainy day.
まさかの時に備えて貯金をした方が良い。
insurance against cancer
癌 (がん) 保険
これは病気や事故などに備える、防ぐという意味。
不測の事態に対抗している感じですね。
貯金しよう。
持ってるねぇ。
その他のフレーズ
他にもこんなフレーズがあるよ。
argue against 「〜に異議を唱える」「反論する」
against a contract 「契約に違反して」
against reason 「道理にかなわない」
against the law 「法律違反で」「違法で」
[8] ウィズダム英和辞典
登場キャラクター
シン
英語が苦手な少年。ミサから英語を教わっている。
ミサ
英語を教えてくれる近所のお姉さん。
レイ
シンの同級生。絵を描いて勉強会のサポートをしている。